Windows10、8 「自動修復を準備しています」から進まない…

電源を入れると「自動修復を準備しています」画面のままです

この「自動修復」は、自分で自分を直す自己修復ツールです。Windows10、8 が起動できないときに自動的に始まり、修復されます。つまり何かしらのトラブルは既に起きています。しかし、ほとんどのケースはちょっとしたトラブルであり、「この画面はなんだろう?!」と思っているうちに修復が完了し、いつものようにきちんと起動します。

そしてこの「自動修復を準備しています」画面ですが、まだ自動修復のプログラムを読み込んでいる段階です。読み込みが終わるとこの次に「 PC を診断中 」画面になり、「ディスクエラーを確認しています…」画面になります。まだまだ自動修復は実行されていません。

それではなぜプログラムの読み込みが完了しないのでしょうか? これは自動修復のプログラムも壊れているためです。もともと何かしらのトラブルがあり、自動修復が始まります。そのトラブルの影響で自動修復のプログラムも一緒に壊れており、次に進めません。

「自動修復を準備しています」から進まないトラブルの解決方法は、「回復ドライブ」からの「スタートアップ修復(自動修復)」と「システムの復元」です。「回復ドライブ」とは USB メモリで作成したトラブル解決ツールです。正常なパソコンで作成したものを起動しないパソコンに接続し、トラブルを解決するというものです。

それでは「自動修復を準備しています」で停止して進まない状況での修復方法について注意点も踏まえてレポートします。

  1. 「自動修復を準備しています」画面から進まない、その原因は…
  2. 回復ドライブ( USB 版の自動修復)を実行する前の注意点
  3. 回復ドライブの作り方と注意点
  4. 「自動修復を準備しています」から進まないの修復方法
  5. 万が一、復旧できないときは…

「自動修復を準備しています」画面から進まない、その原因は…

Windows7 から、Windows に起動トラブルが発生すると自分で自分を直してくれる「自動修復(スタートアップ修復)」が搭載されました。Windows10、8 にはその進化版が搭載されています。ただ Windows7 の時代から、Windows 起動トラブルと一緒にこの修復機能も壊れていたなんてケースもあったりします。そんなに珍しい話ではありません。

そして Windows7 であれば DVD 版の自動修復(スタートアップ修復)を作成しトラブルを直すことができました。こちらはプログラムが壊れていないため無事修復が進みます。ちなみに右のリンクは、スタートアップ修復が終わらないものの、Windows DVD から修復に成功した事例です( 「スタートアップ修復が終了しない」の起動修復 Sony Vaio)。当社の実績ブログが開きます。

なお、「準備しています」というメッセージの通り、まだまだ自動修復を実行していません。実行するためのプログラムを読み込んでいる最中です。通常、このプログラムの読み込みに 1 分もかかりません。もし 3 分以上「自動修復を準備しています」画面から進まない場合は、このプログラムにトラブルがあると判断して間違いないでしょう。

Windows10、8 では回復ドライブという USB 版の自動修復(スタートアップ修復)を作成することができます。正常なパソコンで作成した回復ドライブを起動しないパソコンに接続し、トラブルを解決するというものです。DVD での作成はできず、USB のみになります。

回復ドライブ( USB 版の自動修復)を実行する前の注意点

Windows の起動トラブルが原因で「自動修復を準備しています」画面から進まないというケースの他に、部品(ハードディスク)の故障が原因で「自動修復を準備しています」画面で止まっているというケースもあります。

もし部品が故障している場合は、作業することで悪化させてしまいデータを壊してしまう恐れもあります。作業する時は放置せずに注意深く見守ることが鉄則です。以下の症状は特に注意したいポイントです。

1. ハードディスクのアクセスランプが点灯状態
「自動修復を準備しています」画面で止まっているのにハードディスクのアクセスランプが点灯状態の場合、プログラムのエラーでループし、暴走していることも考えられますが、ハードディスク故障もひとつの原因として考えられます。この症状が出ている場合は注意しておきたいところです。

2. 「自動修復」の画面を何回か見たことがある
トラブル発生時に自分で自分を直す自己修復ツールです。そのため、この画面を何回か見たことがあれば頻繁にトラブルが起きていたということになります。もちろん、たまたまの偶然というケースもありますが、これらは故障の前兆だったというケースもあります。少しずつ劣化して弱くなっていくような経年劣化的なイメージです。

3. 強制終了したらこうなった
インターネット使用中やファイルを開こうとしてフリーズした、また動作が極端に遅くなったなどで「強制終了したら」この症状になったというケースでは、プログラムの暴走も考えられますが、ハードディスク故障もひとつの原因として考えられます。ちなみに「自動修復の画面を何回か見たことがある」は経年劣化ですが、こちらは突然壊れたイメージです。

4. 回復ドライブでの起動も時間がかかる
回復ドライブのプログラムは正常です。そこで回復ドライブからの起動でも読み込みに 1 分以上かかる場合はハードディスク故障の可能性があります。なお、ハードディスクのアクセスランプが点灯状態であれば、応答速度が極端に落ちているため、故障と判断して間違いありません。

5. 修復に 2 時間を超える
回復ドライブから自動修復が始まっても、まだまだ注意は必要です。あくまでも Windows の修復しか行いませんので、膨大な時間はかかりません。よくあるトラブルなら 1 時間以内です。そして 2 時間を超えれば異常な範疇と言えるでしょう。放置して 24 時間待つなら、長くても 4 時間くらいで止めたいところです。

回復ドライブの作り方と注意点

ここでは Windows10 を例にしています。他のバージョンは、Windows8 回復ドライブの作り方 でご確認ください。手順を細かくレポートしています。

回復ドライブは USB メモリで作成します。トラブルが起きているパソコンで作成することはできないため、たとえば職場内や家族のパソコンで作成し、トラブルの起きているパソコンで使います。

注意点については、回復ドライブに使う USB メモリ内のデータが消去されるということです。保存してあるデータは事前にバックアップしておく必要があります。またうっかり違うメディアに作成してしまうことも考えられます。回復ドライブを作る際は、キーボードとマウスと回復ドライブ用の USB メモリの 3 点のみパソコンへ接続すると間違いがありません。

回復ドライブの作り方

キーボードの「Windows」ボタンと「 x(エックス)」ボタンを同時に押します。するとメニューが表示されるので「設定(N)」をクリックします。

「 Windows の設定」画面が表示されたら、検索ボックスに「回復ドライブの作成」と入力します。すぐ下に表示された回復ドライブの作成アイコンをクリックします。

この後で「ユーザーアカウント制御」画面が表示されたら「はい」をクリックします。

「自動修復を準備しています」から進まないの修復方法

「自動修復を準備しています」から進まないトラブルの処方箋は、「回復ドライブ」の「スタートアップ修復」と「システムの復元」です。

回復ドライブは USB メモリで作成します。そのため、回復ドライブを利用するときは USB メモリからパソコンを起動します。USB メモリからの起動方法はパソコンごとに異なり、購入時のマニュアルなどから調べられます。うまくいかないときはお使いのパソコンメーカーさんに電話で確認すると詳しく教えてくれます。ここでは Windows10 を例にしています。他のバージョンは、Windows8 回復ドライブの使い方 でご確認ください。

回復ドライブ(USB メモリ)からの起動方法はマニュアルやネットなどで調べられます。

回復ドライブからの修復方法

Windows 起動トラブルの起きているパソコンに回復ドライブを接続し、回復ドライブからパソコンをスタートさせます。

回復ドライブから起動すると「キーボード レイアウトの選択」画面が表示されます。まずは「 Microsoft IME 」をクリックします。ちなみに日本語の入力が必要なケースでは「その他のキーボード レイアウトを表示」をクリックし、「日本語」をクリックします。今回は不要ですので「 Microsoft IME 」をクリックします。

「オプションの選択」画面が表示されたら「トラブルシューティング」をクリックします。

「トラブルシューティング」画面が表示されたら「詳細オプション」をクリックします。

「詳細オプション」画面が表示されたら「スタートアップ修復」をクリックします。これで修復作業がスタートします。

「スタートアップ修復」で直らない場合は「システムの復元」も実行します。

作業が完了したら無事復活できたかご確認ください。ほとんどの起動トラブルが、この「スタートアップ修復」で直ります。もし直らない場合は「詳細オプション」画面にある「システムの復元」も実行してみてください。「システムの復元」は Windows システムのバックアップであり、トラブルが起きる前の正常な状態に戻すことができます。

その他の「詳細オプション」についてです。「コマンド プロンプト」はプログラムのようなコマンドを使って Windows を直します。起動トラブルを直すコマンドが数多く準備されているのですが、ITに精通していないと難しく上級者向けです。また「イメージでシステムを回復」はイメージという方法でバックアップしている場合に、こちらからバックアップ時の状態に戻せます。それと「スタートアップ設定」は、セーフモードなどの起動オプションを選択できます。セーフモードでの起動を試すのも良いでしょう。