オレンジセキュアサービス株式会社

BitLocker回復キーを入力してもSurfaceが起動しないときの対処法

Surfaceが起動しない……

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SurfaceのWindows11(Windows10も同じです)を使っているのですが、突然BitLocker回復キーの入力を求められました。というご相談がお客様よりあります。

通常は、認証(再確認)という意味合いで求めてきますので、BitLocker回復キーを入力すれば何事もなかったかのようにSurfaceが起動します。

ところが、BitLocker回復キーを入力したら今度は自動修復がはじまってSurfaceが起動しないとご相談が続くこともあったりします。

今回はそのようなBitLocker回復キーを入力してもSurfaceが起動しないときの対処法を注意点も含めてレポートします。

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*この記事は「パソコンが苦手な方でも安心してできるメンテナンス」を目指しています。秋葉原で対面のパソコン修理をしておりまして、お客様よりお伺いする話から、これは試していただきたいこと、これはやらないほうがよいことなどをまとめた超入門編のトラブルシューティングを書きました。

  1. BitLocker回復キーの入力を求められる理由と見つけかた
  2. BitLocker回復キーを入力してもSurfaceが起動しないときの対処法
  3. 万が一、お困りの時は…
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作者の齋藤実の顔写真

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IT トラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。

こんにちは、パソコンが苦手な人でも安全で簡単にできるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったならとても幸いです! ぜひご活用いただければと思います。

10周年の節目になりましてホームページを新デザインに移行中です。古いデザインのページもありまして大変申し訳ありません。東京、秋葉原のパソコン修理 オレンジセキュアサービス株式会社です。Ver.5.2

BitLocker回復キーの入力を求められる理由と見つけかた

BitLocker回復キーの入力画面

BitLockerはWindowsの暗号化機能でして、回復キーは暗号化を解除するためのパスワードです。普段はBitLocker回復キーを意識することはありませんが、認証やメンテナンスのときはBitLocker回復キーを入力する必要があります。

たとえばSurfaceのファームウェアという重要なプログラムに変更があると認証(再確認)という意味合いで求めてくることが確認されています。通常は、BitLocker回復キーを入力すればSurfaceが起動しますが……。

BitLocker回復キーを入力したら今度は自動修復がはじまってSurfaceが起動しないということもあります。このケースで一番多いのは Windows Update に失敗しているケースです。認証(再確認)という意味合いではなく、Windows Update に失敗して起きたエラーを直すためにBitLocker回復キーの入力を求められます。

ちなみに、スタートアップ修復やシステムの復元といったWindows起動トラブルをメンテナンスするメニューはBitLocker回復キーを入力して暗号化を解除しないと作業できません。

BitLocker回復キーの見つけかた

自分で設定していなくても、Surfaceも含めてモダンスタンバイに対応したパソコンでしたらとある条件で自動的にBitLockerがオンになります。

とある条件とは、Microsoftアカウントでのサインインです。MicrosoftアカウントでサインインすることによってBitLockerがオンになり、メンテナンス時に必要になる回復キーをMicrosoftアカウントにバックアップします。

ちなみに、MicrosoftアカウントはエクセルなどのOfficeの認証でも使っておりまして、BitLockerもMicrosoftアカウントもさっぱり記憶がない……という場合は、Surface購入時のOfficeのセットアップ時にBitLockerもオンになったのかもしれません。

MicrosoftアカウントのIDは自分が使っているメールアドレスです。個人ユーザーのお客様を見ていますと、Gmailなどスマホでお使いのメールアドレスをお使いの方が多いと感じますし、会社で支給されたSurfaceでしたら、会社で使っているメールアドレスが一般的です。

パスワードは再発行できますので、忘れていても問題ありません。BitLocker回復キーの詳しい見つけかたは BitLocker 回復キーを確認する方法 でご確認ください。

BitLocker回復キーがなかなか見つからない場合は BitLocker回復キーが見つからないときに確認したいポイントと事例 をご確認ください。なんとかBitLocker回復キーが見つかるようご協力できればという思いから、なかなか見つからないときに確認したいポイントやお客様からお伺いした「やっとの思いでBitLocker回復キーが見つかった!」という事例をご紹介しています。

ただBitLocker回復キーが存在しないケースも少なからずあります。たとえば、マイクロソフトアカウントが失効していたり、BitLockerの仕組みのトラブルなど。存在しない場合はいくら探しても見つかりません。これ以上探してもBitLocker回復キーが見つからないと判断された場合は、SurfaceでBitLocker回復キーが見つからないときの対処法 をご確認ください。

BitLocker回復キーを入力してもSurfaceが起動しないときの対処法

Surfaceの画像

まず大切なことでして注意点になります。Windows11が起動しないときのメンテナンスの注意点について で詳しくレポートしておりますが、Windows11のSurfaceはBIOS設定を変更することで、このページでご紹介している対処法がエラーで試せなくなる可能性もあります。上級者向けの要素がありますのでBIOS設定の変更はご注意ください。

BitLocker回復キーを入力してもSurfaceが起動しないときの対処法は、スタートアップ修復、更新プログラムのアンインストール、システムの復元、このPCを初期状態に戻す、です。*この順番でメンテナンスしてください。

作業の成功率を高めるためにスタートアップ修復、更新プログラムのアンインストール、システムの復元の3つは回復ドライブから行うことをお勧めします。ちなみに、このPCを初期状態に戻すは回復ドライブに収録されていないため、回復ドライブは使いません。

ここでご紹介するすべての作業にかかる最大の作業時間は3時間です。それではWindows11/Windows10Surface起動トラブルを直しましょう。

  1. 回復ドライブを作ってください。
  2. 回復ドライブのスタートアップ修復を実行してください。
  3. 回復ドライブの更新プログラムのアンインストールを実行してください。
  4. 回復ドライブのシステムの復元を実行してください。
  5. このPCを初期状態に戻すを実行してください。

回復ドライブを作ってください。

回復ドライブを作っている画像
回復ドライブはSurfaceで作る必要がありません。

正常に起動するパソコンで回復ドライブを作ってください。

回復ドライブはUSBメモリで作成するWindows11/Windows10のメンテナンス機能です。会社やご家庭にある正常に動作する他のパソコンで作成した回復ドライブを使ってトラブルの起きたパソコンをメンテナンスできます。Surfaceで作る必要はありません。

回復ドライブはWindows11とWindows10で相互利用できます。たとえば、Windows10で作成した回復ドライブをトラブルが起きたWindows11で使うことができます(その逆パターンもOKです)。ただし、Windows11は32ビットがありません。32ビットのWindows10で作成した回復ドライブを64ビットのWindows11では使えません。*ビットが違うと作業できません。

回復ドライブの作り方は Windows11Windows10 でご確認ください。

Surfaceの回復ドライブからの起動は、音量を下げるボタンを押しながら電源ボタンを押します。音量を下げるボタンは押したまま、クルクルが表示されたら音量を下げるボタンを離します。ちなみに、クルクルはMicrosoftまたはSurfaceのロゴの下に回転する点です。電源ボタンのほうは電源が入ったらすぐ離してください。

回復ドライブのスタートアップ修復を実行してください。

回復ドライブのスタートアップ修復の画面

回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、スタートアップ修復をクリックしてください。完了したら再起動してSurfaceが起動するかどうかご確認ください。

スタートアップ修復とは、Windows11が起動できない深刻なレベルのトラブルが発生したときのために準備されているメンテナンスのひとつです。スタートアップ修復のプログラムがエラーを自動で発見し修復してくれますので、パソコンが苦手な方でもクリックひとつで簡単にメンテナンスできます。

ちなみに、回復ドライブからの起動後に、「Microsoft IME」、「トラブルシューティング」とクリックして進みますと詳細オプション画面になります。詳細オプション画面に「スタートアップ修復」のボタンがあります。次に「Windows11」、「シャットダウン」とクリックして完了です。再起動してSurfaceの起動トラブルが改善していることをご確認ください。

詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使ったスタートアップ修復の方法 でご確認ください。Windows11を使ってレポートしておりますが、Windows11をWindows10に読み替えていただければ操作方法は同じです。

回復ドライブの更新プログラムのアンインストールを実行してください。

回復ドライブの更新プログラムのアンインストールの画像

回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、更新プログラムのアンインストールをクリックしてください。

更新プログラムのアンインストールとは Windows Update でインストールした更新プログラムをアンインストールするという機能です。今回のトラブルは Windows Update に失敗した可能性が高く、更新プログラムのアンインストールでトラブルが解決できます。

更新プログラムのアンインストールには「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」と「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」があります。「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」は毎月配信される個々のプログラムです。「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」は年に1回配信されるバージョンアップです。

まずは「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」を実行して改善しない場合は、「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」を実行してください。

「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」については、年に1回しか配信されないバージョンアップの Windows Update です。時間が経ちますと、アンインストールに必要な情報が削除されますのでエラーで実行できない場合もあります。もしエラーでできなくても問題ありません。システムの復元にお進みください。

詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使った更新プログラムのアンインストールの方法 でご確認ください。Windows11を使ってレポートしておりますが、Windows11をWindows10に読み替えていただければ操作方法は同じです。

回復ドライブのシステムの復元を実行してください。

回復ドライブのシステムの復元の画像

回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、システムの復元をクリックしてください。

システムの復元とは、Windows11のトラブル全般で役に立つメンテナンスのひとつです。システムの復元は復元ポイントというバックアップ時の状態にプログラムを戻します。エラーを起こす前の正常なプログラムに戻りますのでトラブルが解決するという仕組みです。

基本的にOKや次へというボタンをクリックするだけですが、1点だけ選択があり判断が必要になります。もし複数の復元ポイントがある場合は、若い日付(一覧の上から順に)を選択してください。ただし、トラブルが起きた日よりも古い日付の復元ポイントがある場合ははじめからその復元ポイントを使ったほうが良いでしょう。たとえば、1か月前から何か変だなと思いながらパソコンを使っていたなら(トラブルがそこからはじまっていた可能性大のため)1か月前より古い復元ポイントを使うみたいなイメージです。

詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使ったシステムの復元の方法 でご確認ください。Windows11を使ってレポートしておりますが、Windows11をWindows10に読み替えていただければ操作方法は同じです。

このPCを初期状態に戻すを実行してください。

このPCを初期状態に戻すを実行してくださいの画像

Windows11が起動に3回失敗しますと「自動修復」がはじまります。この画面の続きから、このPCを初期状態に戻すをクリックしてください。

このPCを初期状態に戻すはWindows11トラブル解決の最終手段になります。このPCを初期状態に戻すにはデータを保持する選択肢と、データを削除する選択肢があります。データを保持する選択肢は、詳細オプション、トラブルシューティング、このPCを初期状態に戻す、個人用ファイルを保持する、ローカル再インストール、初期状態に戻す、とクリックしてスタートしてください。

詳しい作業手順は Windows11このPCを初期状態に戻す(個人用ファイルを保持する)の作業手順 でご確認ください。Windows11を使ってレポートしておりますが、Windows11をWindows10に読み替えていただければ操作方法は同じです。