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Windows10 自動修復後に BitLocker 回復キーを求められる場合の対処法

BitLocker 回復キーを求めている画面の画像です

BitLocker 回復キーを入力後、スタートアップ修復などのメンテナンスから直します!

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パソコンの電源を入れると今まで見たことのない「自動修復を準備しています」メッセージが表示され、「 PC を診断中」と続き、「自動修復で PC を修復できませんでした」画面になりました。

「詳細オプション」ボタンから進んでいくと、今度は「 BitLocker 回復キー」を求める画面が表示され……スキップして再起動したところ、また自動修復を準備していますがはじまります。

この現象は BitLocker という暗号化のかかった Windows10 に起動トラブルが起きると、自動修復がはじまり回復キーを求めてきます。そのため、回復キーを入力してからスタートアップ修復やシステムの復元といったメンテナンスを行って、Windows10 の起動トラブルを直してあげると無事、起動するようになります。

今回は、よくある BitLocker 回復キーのご質問にお答えする形で対処法も含めてレポートします。

  1. 回復キーとは?
  2. 回復キーの入手方法
  3. 回復キーがなくてもできること
  4. 回復キーがあればできること
  5. BitLocker トラブルのよくあるご質問FAQ
  6. 万が一、お困りの時は…
作者の齋藤実の顔写真

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IT トラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。

こんにちは、パソコンが苦手な人でも安全で簡単にできるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったならとても幸いです! ぜひご活用いただければと思います。

10周年の節目になりましてホームページを新デザインに移行中です。古いデザインのページもありまして大変申し訳ありません。東京、秋葉原のパソコン修理 オレンジセキュアサービス株式会社です。Ver.5.1.1

回復キーとは?

回復キーは、BitLocker という Windows の暗号化がかかっているドライブを開くときに使う、暗号化を解除するカギになります。

平常運転といいましょうか、普段この回復キーを求めてくることはありませんが、Windows10 に起動トラブルが起きて自動修復が起動しますと、メンテナンスするために回復キーを求めてきます。

ちなみに、ファームウェアの更新などで一時的に回復キーを求めてくることがありますが、こちらはトラブルではなくメンテナンスが必要ないため、回復キーを入力するとそのまま Windows10 が起動します。

それと、誤認識で回復キーを求めてくることはありません。回復キーを求めてくるパソコンは BitLocker 暗号化が間違いなくかかっています。

回復キーの入手方法

回復キーの保存場所は 4 つです。BitLocker をオンにしたときにどこに保存されるか指定しています。ただし、条件のそろったパソコンは自動的に BitLocker がオンになり、Microsoft アカウントに保存されます。BitLocker を自分で設定した記憶がないという場合は、ほぼ Microsoft アカウントにあります。

  • Microsoft アカウント
  • USB 機器(メモリなど)
  • 紙に印刷
  • Azureサーバ

BitLocker を自分で設定した記憶がないし、Microsoft アカウントに保存されていません。たとえば PC メーカーさんなど第三者が保存していることはありますか?というお問い合わせメールをいただくことがあります。

法人のお客様で事務機器屋さんからパソコンを購入されていて、初期設定もお願いしている場合に、BitLocker をオンにして設置しているケースがあります。ただこの場合は回復キーを紙や PDF などで受け取っています。第三者が知らないところで回復キーを保存しているということは PC メーカーさんも含めて聞いたことがありません。

回復キーがなくてもできること

暗号化の代償といいましょうか、回復キーがないと、そのドライブを開くことができません。開くことができない場合は、メンテナンスもできない状態です。そこで回復キーがなくてもできることになりますが、「イメージでシステムを回復」と、回復ドライブという USB から「ドライブから回復する」だけになります。

「イメージでシステムを回復」は事前にバックアップを作成している場合に、そのバックアップ時の状態に Windows10 もデータも、ソフトウェアも設定もすべてを戻すことができます。

また回復ドライブの「ドライブから回復する」は、パソコン購入時の箱から出した状態に戻ります。データなどは残りません。こちらもトラブルが起きる前に作成しておく必要があります。

もし回復ドライブを作っていない場合ですが、Surface や DELL 社など海外製パソコンは、基本的にメーカーサイトから再インストールするためのプログラムを入手できますので、トラブル後でも、正常に起動するパソコンを使って入手することができます。国内メーカーさんは基本的に有料サービスになり、発注してから 7 日から 14 日後に届くような感じです。

回復キーがあればできること

回復キーがあれば暗号化の扉が開きドライブにアクセスできるようになるため、「スタートアップ修復」や「システムの復元」、データを残すオプションでの「この PC を初期状態に戻す」ができるなど、Windows10 が提供しているすべてのメンテナンスが試せます。そして Windows10 のエラーが改善されれば再び起動するようになります。

順番としましては、スタートアップ修復、更新プログラムのアンインストール、システムの復元、この PC を初期状態に戻す、の順でお試しください。

回復ドライブから「スタートアップ修復」を試している画像

なお、こちらのお知らせ動画のように暗号化そのものの仕組みにエラーが起きてしまうという、回復キーを入力しても扉が開かずメンテナンスが試せないというイレギュラーなトラブルもあったりします。BitLocker が有効にできるパソコンをお使いということは法人ユーザーが圧倒的でしょうから、データが重要な場合は普段からバックアップを取っていただいたり、ソフトウェアが重要な場合はライセンスを控えていただくなどトラブルが起きても被害にはならないように予防していただければと思います。

パソコンが起動せず、回復キーが求められるトラブルが増えています。お知らせです!*こちらは音が出ます。

BitLocker トラブルのよくあるご質問FAQ

BitLocker とは?

BitLocker は Windows に搭載されているドライブの暗号化機能で無料で使えます。TPM というセキュリティチップと連動しているため、ソフトウェア暗号化の弱点を克服するだけでなく、暗号化を意識することなく手軽に使えます。

BitLocker 回復キーを入力しても再起動するだけです。

UFEI 設定で TPM というセキュリティチップの情報をリセットすると同現象になることもあります。この状態でメンテナンスできることになりますと、「イメージでシステムを回復」と「ドライブから回復する」だけになります。さらに回復ドライブという USB からしか作業できません。

BitLocker を設定した覚えがないのになぜ?

BitLocker の管理画面を持たない Windows10 Home でも、モダンスタンバイを搭載したパソコンで、かつ Microsoft アカウントでそのパソコンにサインインすると自動的に BitLocker がオンになります(Windows10 Pro も同様です)。 BitLocker 回復キーは自動的に Microsoft アカウントに登録されます。

Windows Update 後から BitLocker 回復キーを求める画面が表示されるようになりました。

BitLocker はセキュリティチップと連動してより強固な反面で、ちょっとの変更やエラーでも過敏に反応することがあります。再起動だけで改善することもありますのでお試しください。改善しない場合は、Windows のトラブルです。スタートアップ修復、更新プログラムのアンインストール、システムの復元、この PC を初期状態に戻す、の順でメンテナンスしてみてください。

BitLocker 回復キーとは?

回復キーは、BitLocker の暗号化がかかっているドライブをメンテナンスするときに使う、暗号化を解除するカギになります。