PCを診断中で強制終了しても良い?

PCを診断中の作業時間は、通常1分もかかりません。私でしたら、5分を超えるようでしたら異常ですので、電源ボタンを長押しの強制終了します。
その根拠としましては、直すつもりで悪化してしまうリスクもあるためです。極端に作業時間の長いケースではその理由が部品故障ということもあります。部品故障が原因のトラブルですと、データが壊れてしまうなど悪化してしまう可能性もあります。
ちなみに、診断をしているだけでして、直す作業をしているわけではありません。強制終了しても、その影響はまったくなく問題ありません。
それとメンテナンス機能に異常があるなら状況が改善するとは考えられません。たとえば「自動修復がはじまって1日かけてやっと完了しましたがWindows起動トラブルは直らず自動修復を繰り返しています」というお問い合わせはありますが、逆パターンの「1日かけてやっと完了し、無事Windowsの起動トラブルが直りました」みたいなケースのお話をお伺いすることはありません。他のアプローチでWindows起動トラブルを直したほうが効率的です。
PCを診断中が終わらない原因について
パソコン部品が誤作動している場合は正常に動作ができないため、異常に時間がかかるなどの不具合がでます。また診断プログラムにエラーがある場合も正常に動作ができないため、異常に時間がかかるなどの不具合がでます。
- パソコン部品の誤作動
- 診断プログラムのエラー
パソコン部品の誤作動
パソコン部品の誤作動には、パソコンを再起動するだけで解決できるいまだけ異常が起きているトラブルがあります。もしパソコン部品が誤作動していれば、プログラムは正常に動作できないため、異常に時間がかかるなどの不具合がでます。例外としましては、10年など長くお使いのパソコンでしたら部品故障の可能性も出てきます。パソコン部品が故障している場合も診断プログラムは正常に動作できません。異常に時間がかかるなどの不具合がでます。
診断プログラムのエラー
Windows起動トラブルの影響で、診断プログラムにも同時にエラーが起きてしまうトラブルもあります。このようなメンテナンスプログラムにもエラーが起きている現象はWindows7のときから珍しくなく、当社の実績ブログ では回復ドライブや回復ディスクといったUSB(DVD)版のメンテナンス機能で簡単に直ったケースもご紹介しております。

PCを診断中が終わらない原因の切り分け方法はとても簡単です。パソコン部品にいまだけ異常が起きているケースでしたら放電で解決します。放電で解決できない場合は診断プログラムにエラーが起きているか部品故障です。
回復ドライブに収録されているスタートアップ修復の診断プログラムにはエラーがないため、放電でも状況が改善しないときは回復ドライブからのスタートアップ修復を試してみます。これで解決すれば診断プログラムにエラーが起きていたということですし、放電&回復ドライブからのスタートアップ修復でも改善しないときはパソコン部品の故障です。
データが重要な場合の注意点です。パソコン部品の故障が原因の場合は、長時間作業することでデータを壊してしまう恐れもあります。壊れたデータは直すことができません。もし回復ドライブのスタートアップ修復でもPCを診断中が5分以上続いてしまうときは、強制終了してパソコンを休ませてください。
PCを診断中が終わらないWindowsが起動しないトラブルの修復方法
PCを診断中が5分以上かかる場合はパソコンを強制終了してください。その後で放電&回復ドライブ収録のスタートアップ修復を行ってください。もし回復ドライブ収録のスタートアップ修復でもPCを診断中が5分以上続いてしまうときは部品故障がその原因です。データが重要な場合は悪化させてしまう恐れがありここはご注意ください。
ここでご紹介するすべての作業にかかる最大の作業時間は4時間です。ここでは回復ドライブを使います。2GB以上の空のUSBメモリをご準備ください。それではWindows11/Windows10のトラブルを修復しましょう。
強制終了してください。

パソコンの電源ボタンを長押しして強制終了してください。
PCを診断中が5分以上かかる場合は、待ち続けてもWindowsの起動トラブルが直る見込みがないため強制終了してください。
放電してください。

パソコン内の電気をゼロにする放電を行ってください。
部品の誤作動は電源オフだけでリセットできるのですが、電源オフだけではリセットされずに誤作動状態を維持してしまうこともあります。これは時計でしたりBIOSで設定変更した情報を保持するためにCMOSというボタン電池を使っているためです。放電で電気を逃がしてあげて(完全な電源オフを行い)誤作動のない、正常な状態にリセットするのが目的です。
放電の詳しい手順は Windowsが起動しないときに放電を試したほうが良い? でご確認ください。
回復ドライブを作ってください。

正常に起動するパソコンで回復ドライブを作ってください。
回復ドライブはUSBメモリで作成するWindows11/Windows10のメンテナンス機能です。会社やご家庭にある正常に動作する他のパソコンで作成した回復ドライブを使ってトラブルの起きたパソコンをメンテナンスできます。
回復ドライブはWindows11とWindows10で相互利用できます。たとえば、Windows10で作成した回復ドライブをトラブルが起きたWindows11で使うことができます(その逆パターンもOKです)。ただし、Windows11は32ビットがありません。32ビットのWindows10で作成した回復ドライブを64ビットのWindows11では使えません。*ビットが違うと作業できません。
回復ドライブから起動してください。

正常なパソコンで作成した回復ドライブをトラブルの起きているパソコンに接続して起動してください。
回復ドライブからの起動方法ですが、たとえば、DELLパソコンは電源ボタンを押してからキーボードの「F12」を連打してください。キーボードの矢印キーで回復ドライブのUSBメモリを選択してから、キーボードのEnterを押してスタートです。Surfaceは音量を下げるボタンを押しながら電源ボタンを押しますと回復ドライブ優先で起動します。
その他のメーカーパソコンはこちらのリンクからご確認ください。 NEC、富士通、東芝、Lenovo、DELL、HP 。もし上手くいかない場合はパソコンメーカー様に電話でご確認ください。詳しく教えてくれます。
回復ドライブからの起動後に、もしBitLocker回復キーの入力を求めてくる場合は、BitLocker 回復キーを確認する方法 でBitLocker回復キーを入手してください。BitLocker回復キーの探し方がわかったものの、なかなかBitLocker回復キーが見つからないという場合は、BitLocker回復キーが見つからないときに確認したいポイントと事例 でご確認ください。
回復ドライブのスタートアップ修復を実行してください。

回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、スタートアップ修復をクリックしてください。完了したら再起動してWindowsが起動するかどうかご確認ください。
回復ドライブからの起動後に、「Microsoft IME」、「トラブルシューティング」とクリックして進みますと詳細オプション画面になります。詳細オプション画面に「スタートアップ修復」のボタンがあります。次に「Windows11」、「シャットダウン」とクリックして完了です。再起動してWindows11の起動トラブルが改善していることをご確認ください。
詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使ったスタートアップ修復の方法 でご確認ください。Windows11を使ってレポートしておりますが、Windows11をWindows10に読み替えていただければ操作方法は同じです。
回復ドライブのスタートアップ修復でもPCを診断中が5分以上続いてしまうときは部品故障がその原因です。修理に出したり、新パソコンの購入が次の解決方法になります。悪化させないように強制終了してパソコンを休ませてください。