問題が発生したため、PCを再起動する必要がありますの原因
問題が発生したため、PCを再起動する必要があります画面は、Windowsに深刻なエラーが発生しますと表示される、Windowsの代表的なエラー画面です。
このエラー画面に”BAD SYSTEM CONFIG INFO”や”CRITICAL PROCESS DIED”といった停止コードが表示されいることもありますが、実は原因ではなく、症状を表していることが多いです。たとえば、”CRITICAL PROCESS DIED”でしたら、単純にWindowsがダウンしたという症状を訴えています。部品のエラーの可能性もありますし、ソフトウェアのエラーの可能性もあります。原因まではわからないケースのほうが多いです。
あくまでも原因によって解決方法が決まります。そのため、同じ停止コードが表示されていても、メモリ交換で改善したというブログやシステムの復元で改善したというブログがあったりと解決方法がさまざまです。
そして停止コードから原因を見つけることができないため、原因を切り分けながらメンテナンスする必要があります。その切り分ける要因は以下の3パターンになります。
- パソコン部品の故障
- パソコン部品のエラー
- Windowsのエラー
パソコン部品の故障
パソコン部品が故障しておりますと、ソフトウェアは正常に動作できないため異常終了(エラー)してしまいます。
毎回表示される停止コードが違ったり、問題が発生したため、PCを再起動する必要があります画面が表示されるタイミングが違う場合は、メモリという部品故障の可能性もあります。
解決方法は、部品の交換修理です。
パソコン部品のエラー
目には見えませんが、パソコン部品は電気で動いています。コンセントから外して休ませる放電だけでリセットされるような一時的なエラー、誤作動もあります。
パソコンの部品が誤作動していればソフトウェアは正常に動作できないため、異常終了(エラー)してしまいます。
対処法は、パソコン部品のリセットで誤作動状態を改善します。
Windowsのエラー
ドライバーやレジストリなどWindowsのプログラムにエラーが起きています。Windows Updateやソフトウェアのインストール後にこのエラーになった場合はWindowsプログラムにエラーが起きている可能性が大です。
ちなみに、最近はあまり見なくなりましたが、感染したウイルスのバグが原因でWindowsが起動できなくなるケースもありました。迷惑メールの添付ファイルを間違えて開いた後からこのエラーになった場合はウイルスが原因かもしれません。
対処法は、Windows起動トラブルのメンテナンスになります。回復ドライブを使って、「スタートアップ修復」、「コマンドプロンプト」、「更新プログラムのアンインストール」、「システムの復元」の順にメンテナンスしてください。
問題が発生したため、PCを再起動する必要がありますの対処法
この作業の概要について
Windows10に発生した”問題が発生したため PC を再起動する必要があります”の対処法としましては、パソコン部品に一時的なエラーがない状態にメンテナンスしてから、Windowsをメンテナンスしていきます。たとえば、パソコン部品に一時的なエラーが起きていればWindowsを正しくメンテナンスすることができません。パソコン部品にエラーがない状態にしてから Windowsをメンテナンスする流れがとても大切です。
まずはパソコン部品のリセットを行って、パソコン部品に一時的なエラーがない状態にしてください。
次に回復ドライブに収録されている、スタートアップ修復、コマンドプロンプト、更新プログラムのアンインストール、システムの復元を行って、Windowsのエラーをメンテナンスしてください。
部品故障が原因の場合もあります。回復ドライブでの作業でもエラーになることがある場合は、部品故障を疑ってみてください。
この作業には、回復ドライブが必要になります。すべてを作業する場合は最大で6時間(通常は2時間くらい)かかります。
パソコン部品をリセットしてください。
パソコンを放電して、一時的なエラーや誤作動のない状態にリセットしてください。
Windowsが起動しないトラブルでご相談いただいて、パソコンが到着したらトラブルが起きていないというケースが多い月ですと5%もあります。ちなみに、Windowsはメンテナンスしないとトラブルが直りませんし、パソコン部品の故障なら交換が必要です。当社への移動だけで症状が改善していることから、放電だけで解決するような一時的なエラーや誤作動は一定数あると言えます。
一般論としまして、コンセントとバッテリー(ノートパソコン)を外すだけも放電作業になります。ただそれだけでは、頑固な汚れのようにひと筋縄ではいかないこともあったりします。
リンク先のページでは完全な放電をテーマに、パソコン修理で実際に行っているパソコン部品リセット方法を公開しています。
回復ドライブを作成してください。
正常に起動するパソコンで回復ドライブを作成してください。
回復ドライブはUSBメモリで作成するWindowsのメンテナンス機能です。会社やご家庭にある正常に動作する他のパソコンで作成した回復ドライブを使ってトラブルの起きたパソコンをメンテナンスできます。
回復ドライブはWindows11/Windows10で相互利用できます。たとえば、Windows11で作成した回復ドライブをトラブルが起きたWindows10で使うことができます。ただし、Windows11は32ビットがありません。Windows11で作成した回復ドライブは、32ビットのWindows10では使えません。こちらはご注意ください。
回復ドライブから起動してください。
正常なパソコンで作成した回復ドライブをトラブルの起きているパソコンに接続して起動してください。
回復ドライブからの起動方法ですが、たとえば、DELLパソコンは電源ボタンを押してからキーボードの「F12」を連打してください。キーボードの矢印キーで回復ドライブのUSBメモリを選択してから、キーボードのEnterを押してスタートです。Surfaceは音量を下げるボタンを押しながら電源ボタンを押しますと回復ドライブ優先で起動します。
その他のメーカーパソコンはこちらのリンクからご確認ください。 NEC、富士通、東芝、Lenovo、DELL、HP 。もし上手くいかない場合はパソコンメーカー様に電話でご確認ください。詳しく教えてくれます。
液晶ディスプレイの故障でシステムの復元を行ったら、Windowsが起動しなくなってしまったトラブルを直した事例研究
同じ”システムの復元”なのですが、回復ドライブから作業したことでWindows起動トラブルが解決した事例研究です。回復ドライブを使っていたなら直せたトラブルが、使っていないために直せなかった……にはならないよう、メンテナンスするときはぜひ回復ドライブをお使いください。
BitLocker回復キーを入力してください。
MicrosoftアカウントからBitLocker回復キーを入手してください。
BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示される場合のみBitLocker回復キーが必要になります。BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示されない場合は、この作業が不要です。
ちなみに、BitLockerとはWindowsなら無料で使える暗号化機能です。そしてBitLocker回復キーとは、暗号化を解除するための48桁の数字だけ(ローマ字はありません)の並びになります。
あえてオンにしている場合は紙やUSBなどにもBitLocker回復キーを保存できますが、BitLockerをオンにした覚えがないのになぜ?という場合は、MicrosoftアカウントにBitLocker回復キーがあります。実は、モダンスタンバイを搭載したパソコンで、かつMicrosoftアカウントでサインインしている(サインインしたことがある)場合は、自動的にBitLockerがオンになり、MicrosoftアカウントにBitLocker回復キーが登録されるという仕組みになっています。
BitLocker回復キーの入手方法は、BitLocker 回復キーを確認する方法 でご確認ください。BitLocker回復キーの探し方がわかったものの、なかなかBitLocker回復キーが見つからないという場合は、BitLocker回復キーが見つからないときに確認したいポイントと事例 でご確認ください。
回復ドライブのスタートアップ修復を実行してください。
回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、スタートアップ修復をクリックしてください。完了したら再起動してWindowsが起動するかご確認ください。
スタートアップ修復とは、Windowsが起動できない深刻なレベルのトラブルが発生したときのために準備されているメンテナンスのひとつです。スタートアップ修復のプログラムがエラーを自動で発見し修復してくれますので、パソコンが苦手な方でもクリックひとつで簡単にメンテナンスできます。
ちなみに、回復ドライブからの起動後に、「Microsoft IME」、「トラブルシューティング」とクリックして進みますと詳細オプション画面になります。詳細オプション画面に「スタートアップ修復」のボタンがあります。次に「Windows10」、「シャットダウン」とクリックして完了です。
詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使ったスタートアップ修復の方法 でご確認ください。Windows11を使ってレポートしておりますが、Windows11をWindows10に読み替えていただければ操作方法は同じです。
回復ドライブのコマンドプロンプトを実行してください。
回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、コマンドプロンプトをクリックしてください。コマンドプロンプトの画面が開きましたら、「chkdsk c: /f」と入力して、キーボードのEnterキーを押してスタートしてください。
本来、コマンドプロンプトはケースバイケースで使い方が変わります。たとえば、料理の味がもの足りないときに、塩を足すのか砂糖なのか、それともおしょう油なのかはケースバイケースです。何でもかんでも、とりあえず塩を足すなんてスタンスでしたら、逆に味が壊れてしまうこともありますよね。
そのような感じで、意図もなくとりあえずコマンドを試してみようは、Windowsの起動トラブルを修復するつもりで、逆に壊してしまう恐れもあります。
ただし、「chkdsk c: /f」はエラーを直すだけのコマンドでして悪化はしません。ファイルシステムが正常でしたら、エラーが見つかりませんで終わるため、無意味な修正がありません。とりあえず試そうがOKな数少ないコマンドです。このコマンドの使い方や、その他お客様よりよくお伺いするコマンドについて Windows11/Windows10が起動しない、コマンドプロンプトの間違ったヤバイ使い方と修復方法 でレポートしております。コマンドプロンプトを試してみようかなという場合は、注意点もありますのでぜひご確認ください。
「chkdsk c: /f」を行ってもWindows起動トラブルが改善しない場合は、次の更新プログラムのアンインストールにお進みください。
Windowsクルクルと自動修復を準備していますクルクルが終わらないトラブルを直した事例研究
こちらの記事は実際に「chkdsk c:¥ /f
」でWindows起動トラブルを直した事例です。ファイルシステムのエラーが原因で、Windowsが起動できないトラブルが起きていました。ファイルシステムのエラーは、クルクルが終わらないという症状限定ではありません。ブルースクリーンなどのWindows起動トラブル全般が対象になります。
回復ドライブの更新プログラムのアンインストールを実行してください。
回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、更新プログラムのアンインストールをクリックしてください。
更新プログラムのアンインストールとは Windows Update でインストールした更新プログラムをアンインストールするという機能です。Windows Update がらみのトラブルでしたらこれでトラブルが解決できます。
更新プログラムのアンインストールには「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」と「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」があります。「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」は毎月配信される個々のプログラムです。「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」は年に1回配信されるバージョンアップです。
まずは「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」を実行して改善しない場合は、「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」を実行してください。
「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」については、年に1回しか配信されないバージョンアップの Windows Update です。時間が経ちますと、アンインストールに必要な情報が削除されますのでエラーで実行できない場合もあります。もしエラーでできなくても問題ありません。
詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使った更新プログラムのアンインストールの方法 でご確認ください。Windows11を使ってレポートしておりますが、Windows11をWindows10に読み替えていただければ操作方法は同じです。
システムの復元をしたらWindowsが起動しなくなったトラブルの事例研究
こちらの記事は実際に更新プログラムのアンインストールで自動修復ループを直した事例です。Windows UpdateがらみのトラブルでWindowsブルースクリーンになるケースは多く、こちらもぜひご確認ください。
回復ドライブのシステムの復元を実行してください。
回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、システムの復元をクリックしてください。
システムの復元とは、Windowsのトラブル全般で役に立つメンテナンスのひとつです。システムの復元は復元ポイントというバックアップ時の状態にプログラムを戻します。エラーを起こす前の正常なプログラムに戻りますのでトラブルが解決するという仕組みです。
詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使ったシステムの復元の方法 でご確認ください。Windows11を使ってレポートしておりますが、Windows11をWindows10に読み替えていただければ操作方法は同じです。
Windowsブルースクリーン青い画面で起動しないトラブルを直した事例研究
こちらの記事は実際に”システムの復元”で、ブルースクリーンを直した事例研究です。原因はWindows Updateに失敗して、ブルースクリーンが表示されていました。
大前提としまして、Windows Updateに失敗したエラーの解決方法は”更新プログラムのアンインストール”です。ただし、Windows Update失敗が原因といっても、失敗の仕方はまちまちでして、その解決方法も異なります。
リンク先のページでは、それら異なる解決方法もご紹介しております。システムの復元でも解決できないときはぜひご確認ください。
修復できないときは
”問題が発生したため、PCを再起動する必要があります”画面の中に、”失敗した内容”が表示されていることもあります(停止コードではありません)。ちなみに、こちらの”失敗した内容”に表示されるプログラムは実際にエラーを起こしているプログラムです。
問題が発生したため、PCを再起動する必要があります”ブルースクリーン”起動トラブルの事例研究 では、”失敗した内容”に表示されたプログラムを削除して、Windowsが起動するようになりました。
コマンドプロンプトの難易度は高めではありますが、”ren c:\windows\system32\drivers\失敗した内容のプログラム名 失敗した内容のプログラム名.bk”という定型文で解決できたりしますのでぜひご確認ください。