
効率的な作業手順も含めまして完全網羅の 13 個の対処法を作りました!
パソコンの電源を入れると「まっ黒画面」から先に進まない…というトラブルが昔からあります。そして同じ黒い画面から進まないという症状でも、トラブルを起こしているタイミングによって原因が違うため、それぞれ対処法が変わります。
その具体的なタイミングは以下の 4 パターンです。パソコンの電源ボタンを押してから、どのタイミングで黒い画面になりますでしょうか。
- VAIO などメーカーロゴも何も表示されない(Type A)
- メーカーロゴが表示された直後に黒い画面で止まる(Type B)
- Windows クルクルが回った後で黒い画面で止まる(Type C)
- サインイン後に黒い画面で止まる(Type D)
Type A : メーカーロゴも何も表示されない
パソコンの電源を入れた時に VAIO や dynabook などのメーカーロゴがモニターに表示されない場合は、部品のトラブルや故障が原因です。
というのも、メーカーロゴが表示されるまではパソコンの部品しか動作していません。Windows はまだ眠っています。そのため、ここで停止するなら部品に原因があります。たとえば、液晶モニターの故障で画面表示できないケースやパソコン部品の故障でまったく動作できずにメーカーロゴが表示されないケースもあります。
また、放電で解決するようなパソコン部品の一時的なトラブルということもあります。当社パソコン修理の受付で現象確認できない(トラブルなく普通に起動した)ケースが多い月ですと 5% はあります。
ちなみに、パソコン部品の一時的なトラブルはちょっと厄介でして、「メーカーロゴも何も表示されない」現象だけではなく、「Windows クルクルが回った後で黒い画面で止まる」などすべてのトラブルの要因にもなります。たとえば、部品が誤作動していれば Windows を正常に起動できません。そのため、パソコンの掃除などの一時的なトラブルの対処法は、すべての Type で行いますと間違いがありません。
*パソコンの掃除は電源ケーブルとバッテリーを外してください。放電にもなります。こちらは当社の 修理実績ブログ なのですが、ノートパソコンのバッテリーを外しただけでトラブル解決というケースも多々あります。
Type B : メーカーロゴが表示された直後に止まる
メーカーロゴが表示された直後に黒い画面で止まる場合は、起動の設定など Windows 側のトラブルです。パソコンの電源を入れると部品が動作してから、Windows に処理をバトンタッチします。このバトンタッチに失敗しています。
ただ、バトンタッチに時間がかかっている例外的なケースもあります。通常、メーカーロゴが表示された後すぐに Windows のクルクルが表示されます。数秒も間が空きませんが、えらく時間がかかるケースもあります。多くの場合はハードディスクという部品の故障です。
その切り分けは簡単です。この対処法の中で回復ドライブというメンテナンスツールを使いますが、その回復ドライブからの起動でも 3 分以上かかる場合はハードディスクが故障していると判断できます。かなり弱っているため、読み込み動作に時間がかかっています。直すつもりで壊してしまいますので作業中時間がかかる時は疑ってみてください。
Type C : Windows クルクルが回った後で止まる
Windows のクルクルが回りはじめますと、Windows やドライバーといったシステムファイル(プログラム)がどんどん読み込まれていきます。Windows クルクルが回った後で黒い画面になりサインイン画面に移らない場合は、システムファイルのトラブルで止まっています。
ちなみに、システムファイルのトラブルを起こす要因は多岐にわたります。たとえば、Windows アップデートの失敗が原因でシステムファイルにエラーが起きることもあれば、部品の一時的なトラブルで誤作動し、システムファイルが正常に読み込まれずフリーズするなど。
その要因を列挙しますと、部品の一時的なトラブル、ファイルシステムの異常、レジストリの異常、セキュリティチェックの誤検出、PCウイルス被害、Windows アップデートやドライバ更新の失敗などでして、ここで紹介する対処法ほぼすべてが作業の対象になります。
Type D : サインイン後に止まる
サインイン後に黒い画面で止まる場合は、ユーザープロファイルというサインインしたアカウントの情報が壊れているケースが多いです。
ちなみに、1つのパソコン内に複数のアカウントを登録することができます。ご家族でお使いでしたら、お父さん、お母さん、子供みたいな感じでアカウントを分けますと、それぞれ自分専用のデスクトップが使えます。
そしてたとえば、お父さん、お母さんのアカウントは正常にサインインできるものの子供だけ黒い画面で止まる場合は、そのアカウントだけのエラーです。Windows やドライバーなどのシステムファイルは正常です。
もしすべてのアカウントでサインイン後に黒い画面で止まる場合は、システムファイルのトラブルです。ただサインイン後のシステムファイルのトラブルは、Windows のトラブルというよりウイルス対策ソフトなどがインストールするドライバーと呼ばれる重要なプログラムのトラブルが多いです。

今回、パソコンが起動しないときの対処法を完全網羅しておりますが注意点もあります。たとえば、Type B に該当する場合はまだ Windows やドライバーなどのシステムファイルが読み込まれていないため、システムファイルのトラブルではありません。このトラブルで、システムファイルを過去の状態に戻す「システムの復元」をかけてしまうと直すつもりで悪化させてしまう可能性もあります。各対処法には該当する Type も書いてありまして、該当しない症状では試さないようご注意ください。
それでは私がおすすめする順番で、「 黒い画面 」で停止して、パソコンが起動しないときの 13 個の対処法をレポートします。まずはパソコンの掃除から順番に作業してください。*Windows10 ベースで書いております。Windows8 では使えない機能もありますが、使えるメニューの作業方法は同じです。この作業には、回復ドライブが必要になります。すべてを作業する場合は最大で36時間(通常は2時間くらい)かかります。

Author by 齋藤 実
IT トラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。
こんにちは、パソコンが苦手な人でも安全で簡単にできるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったならとても幸いです! ぜひご活用いただければと思います。
10周年の節目になりましてホームページを新デザインに移行中です。古いデザインのページもありまして大変申し訳ありません。東京、秋葉原のパソコン修理 オレンジセキュアサービス株式会社です。Ver.5.1.1
YouTube 動画でも手順をレポートしています!
理論ではなく、実際のところどうなの?というホンネです!
こちらの動画は、理論ではなく、実際のところどうなの?というホンネをテーマにしておりまして、「黒い画面でパソコンが起動しないトラブルの13個の対処法」の補足として見ていただきますと、よりこのトラブルがわかるかと思います!こちらの動画は合計で 6 分 16 秒あります。
ちなみに、ホンネ=主観的な話でして、あくまでも補足です(注意点になります)。YouTube でこっそりと話してみました。
13 個の対処法の手順はコチラです!
実際に作業されるときは動画を見ながらのほうがわかりやすいかと思いましてここでレポートしている手順を動画で作りました。もちろん、このトラブルの概要などもすべてレポートしております。こちらの動画は合計で 24 分 06 秒あります。
この作業では回復ドライブを使います。回復ドライブの作り方、回復ドライブからの起動方法 でご確認ください。*これらは、2.回復ドライブからの「スタートアップ修復」内に収録してあります。
各対処法の YouTube 動画をピンポイントで確認される場合は以下のリンクからどうぞ!
パソコン内の掃除

パソコン内のホコリを取り除いてください。
対象はすべての Type です。
パソコン部品は熱に弱いため、内部の熱を外に放出しています。熱で壊れることはありませんが、フリーズや誤作動など一時的なトラブルの原因になります(正常に動作できなくなります)。もしパソコンが起動しないときに掃除をされる場合はホコリの除去がポイントになります。
重要なのは、CPU ファン周りです。フリーズや誤作動の原因になります。ピンセットやエアダスターなどを使い、ホコリの目詰まりを改善してください。念のため、空気の流れの要になります吸気口のホコリも取り除いてください。
作業するときは感電防止のためコンセントから外してください。ノートパソコンはバッテリーも外してください。電源から外して掃除をすることで、一時的なトラブルの代表的な対処法でもある放電を兼ねられます。
ちなみに、パソコン部品の一時的なトラブルは「メーカーロゴも何も表示されない」現象だけではなく、「Windows クルクルが回った後で黒い画面で止まる」などすべてのトラブルの要因にもなります。まずはパソコンの掃除からスタートしてみてください。
この対処法の詳細ページは、パソコンの掃除 からご確認ください。
増設部品の取り外し

パソコン購入後に増設しているメモリやハードディスクがある(改造している)場合は取り外してください。
対象はすべての Type です。
よくあるのはメモリの増設です。購入時から接続されていた既存メモリと自分で取り付けた増設メモリがある場合は、増設メモリを取り外して既存メモリだけにしてください。相性問題で不安定になり、フリーズの原因になることもあります。
また増設ハードディスクの故障の影響で、Windows が起動できないというトラブルもあります。自分で取り付けた増設ハードディスクがある場合は取り外してください。
ハードディスクのアクセスランプのチェック

ハードディスクのアクセスランプが点灯、点滅するかご確認ください。
対象は Type A のみです。
ハードディスクのアクセスランプが点灯や点滅を繰り返していれば、モニター表示ができていないだけでパソコンは正常に動作しています。故障したモニターを正常なものに交換すれば復活します。ちなみに、ノートパソコンであればデスクトップパソコンで使っている外部モニターに接続して確認することもできます。詳しくは パソコンのモニターが映らないときの対処法 こちらの記事はモニタートラブルに絞って対処法を書いています。
ハードディスクのアクセスランプが消灯の場合ですが、マザーボードなどの部品が故障している可能性もあります。代表的な症状としては、電源ランプは点灯しているが動作している気配がない( Numlock などのランプもつかない、ファンの音がしない)、電源ボタンを押してもすべてのランプが消灯しているです。詳しくは パソコンの電源が入らない起動トラブルの原因と対処法 こちらの記事は部品故障に絞ってトラブルシューティングを書いています。
UEFI ファームウェアの設定

UEFI ファームウェアの設定から、Secure Boot の設定を Disabled にしてください。再起動しても改善しない場合は、次に Load Defult や Factory Reset を行って設定をリセットしてください。
対象は Type B、C、D です。
UEFIファームウェアの設定とは、Windows の設定ではなく、パソコン本体の設定になります。Secure Boot は起動時のセキュリティチェックでして、誤検出が理由でエラーを起こしていることもあり、この設定だけで無事起動したという事例もあります。
再起動しても改善しない場合は、次に Load Defult や Factory Reset を行って UEFI ファームウェアの設定をリセットしてください。特にデスクトップパソコンは増設といった改造ができるため、UEFI ファームウェアの設定のオプション項目が多いです。昔からこの設定が変わってしまうというトラブルがあり、設定のリセットは昔からの定石です。
起動に 3 回失敗したときに始まる「自動修復を準備しています」画面の続きから詳細オプション画面にこの「UEFI ファームウェアの設定」があります。
もし UEFI ファームウェアの設定画面に移ってからの操作方法がわからないときは、パソコンメーカーさんに Secure Boot を無効にする方法や、設定をリセットする方法を電話でご確認ください。
この対処法の詳細ページは、パソコンが起動しないときのUEFIファームウェアの設定方法です! からご確認ください。
回復ドライブからの「スタートアップ修復」

回復ドライブから起動して「スタートアップ修復」でメンテナンスしてください。
対象は Type B、C、D です。
「スタートアップ修復」は、Windows が起動できない原因を調査して改善してくれる機能です。下地作りといいましょうか、まずはエラーのない綺麗な状態にメンテナンスしておけば間違いありません。
回復ドライブは USB メモリで作成した Windows のメンテナンスツールです。トラブルが起きているパソコンで作成することはできないため、たとえば職場内や家族の正常なパソコンで作成し、トラブルの起きているパソコンで使います。
回復ドライブを使う理由は信頼性です。起動に 3 回失敗したときに始まる「自動修復を準備しています」画面の続きから「スタートアップ修復」などのメンテンスを試すこともできます。ただトラブルが起きているパソコンの「スタートアップ修復」が当てにならないこともあります。正常なパソコンで作成した回復ドライブなら間違いありません。
もし回復ドライブでの起動に 3 分以上かかる場合ですがハードディスクという部品故障も可能性としてあります。直すつもりで壊してしまいますので作業中時間がかかる時はハードディスク故障を疑ってみてください。
この対処法の詳細ページは、Windows が起動しないときの回復ドライブの作り方です!、回復ドライブからスタートアップ修復を実行する手順です! からご確認ください。
ドライバー署名の強制を無効にするモードでの起動

ドライバー署名の強制を無効にするモードで Windows を起動してください。
対象は Type B、C、D です。
Windows のトラブルシューティングというよりも、セキュリティ機能が向上した Windows に過去の古いプログラム(セキュリティが無い)をインストールするための機能というのが目的なのですが、Windows 起動トラブル時にこの「ドライバ署名の強制を無効にする」モードですんなり解決できた!という事例もあります。
Windows の起動に 3 回失敗すると「自動修復を準備しています」画面になります。その続きから「スタートアップ設定」内の「ドライバー署名の強制を無効にする」を選びます。この「スタートアップ設定」が回復ドライブにないため、こちらの作業で回復ドライブは使いません。
この対処法の詳細ページは、ドライバー署名の強制を無効にするモードでパソコンを起動する手順です! からご確認ください。
起動時マルウェア対策を無効にするモードでの起動

起動時マルウェア対策を無効にするモードで Windows を起動してください。
対象は Type B、C、D です。
こちらもドライバー署名の強制を無効にするモードでの起動と同じく、誤検出しているだけでウイルス被害ではありません。起動時マルウェア対策を無効にするモードですんなり解決できた!という事例もあります。
Windows の起動に 3 回失敗すると「自動修復を準備しています」画面になります。その続きから「スタートアップ設定」内の「起動時マルウェア対策を無効にする」を選びます。この「スタートアップ設定」が回復ドライブにないため、こちらの作業で回復ドライブは使いません。
この対処法の詳細ページは、起動時マルウェア対策を無効にするモードでパソコンを起動する手順です! からご確認ください。
新アカウントを作る

他のアカウントでサインインして、新アカウントを作成してください。
対象は Type D のみです。
サインイン後に黒画面で止まるトラブルは、ユーザープロファイルというサインインしたアカウントの情報が壊れているケースが多いです。この場合は他のアカウントなら問題なく起動しますので、他のアカウントでサインインして、新アカウントを作成してください。トラブルの起きたアカウントのデータは、C ドライブの Users フォルダにあります。必要でしたら新アカウントへ移してください。これで完了です。*以下の対処法は試さないでください。
もし他のアカウントでも同現象の場合は、ユーザープロファイルのトラブルではなく、Windows のシステムファイルのトラブルです。Windows のシステムファイルのトラブルは Type C と同じトラブルのため、以下の対処法をお試しください。
回復ドライブから「更新プログラムのアンインストール」

回復ドライブの「更新プログラムのアンインストール」から Windows アップデート前の状態に戻してください。
対象は Type B、C、D です。
Windows の起動トラブルで一番多いのが Windows アップデートがらみです。そんな Windows アップデートのトラブル解決策として、更新プログラムのアンインストール機能が Windows10 から搭載されました。
更新プログラムのアンインストールには「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」、「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」の 2 つのメニューがあります。品質更新は毎月配信される Windows Update です。機能更新はメジャーアップデートと呼ばれる Windows10 のバージョンアップです。
直近に行ったアップデートがどちらなのか不明な場合は、まずは「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」をお試しください。もし再起動して改善していない場合は、次に「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」をお試しください。
この作業で改善した場合は、次回の Windows アップデートで再びトラブルが起きる可能性も残ります。あくまでも Windows アップデート前に戻しただけです。もし解決したら、写真などのデータのバックアップを行ったり、 WEB サービスのパスワードやアプリのライセンスを控えたりして様子見してください。再発するようであればその時は初期化するしかないでしょう。
この対処法の詳細ページは、回復ドライブから「更新プログラムのアンインストール」 からご確認ください。
回復ドライブからの「システムの復元」

回復ドライブの「システムの復元」から Windows 起動トラブル前の状態に戻せるかお試しください。
対象は Type C、D です。
「システムの復元」は Windows システムのバックアップであり、Windows にエラーが起きる前の正常な状態に戻すことができます。 若い日付の復元ポイントからお試しください。
ちなみに、システムの復元で写真などのデータが復元ポイントの状態(過去の状態)になることはありません。データはそのままです。Windows や一部のソフトウェアが復元ポイント時の状態に戻ります。
注意点としましては、システムの復元中に強制終了しますと、システムの復元画面がエラーで開けなくなるなど再チャレンジできなくなることもあります。6時間を超える場合は異常ですので強制終了も仕方がありませんが、気長にお待ちいただくのがポイントです。システムの復元は意外と誤解の多い機能でして、システムの復元で、実はそれダメなんです!な 3 つの注意点 もご確認ください。
*Type B はシステムファイルとは関係ないトラブルのため、システムファイルを過去の状態に戻す「システムの復元」をかけてしまうと直すつもりで悪化させてしまう可能性があります。
この対処法の詳細ページは、回復ドライブからシステムの復元を実行する手順です! からご確認ください。
セーフモードからの起動

セーフモードでの起動をお試しください。
対象は Type B、C、D です。
セーフモードは起動に必要な最低限のプログラムだけで Windows を起動します。ある程度メンテナンスしますとセーフモードでならギリギリ起動できることもあります。
Windows の起動に 3 回失敗すると「自動修復を準備しています」画面になります。その続きから「スタートアップ設定」内のセーフモードを選びます。この「スタートアップ設定」が回復ドライブにないため、こちらの作業で回復ドライブは使いません。
この対処法の詳細ページは、Windows10 が起動しないときに、セーフモードで起動する方法です! からご確認ください。
PC を初期状態に戻す

PC を初期状態に戻すをお試しください。
対象は Type B、C、D です。
マイドキュメントなどユーザーアカウント内のデータを残すオプションが選べますが、Windowsやアプリ、設定などは、購入時の箱から出した状態になります(ユーザーアカウントのデータはそのまま残っています)。そのため、マイドキュメントなどユーザーアカウント内のデータだけ残ってれば OK! という場合は最後の砦になります。
パソコンの起動に 3 回失敗しますと、「自動修復を準備しています」画面になりまして、その画面の続きに「この PC を初期状態に戻す」メニューがあります。データを残す場合は、「この PC を初期状態に戻す」をクリック後に「個人用ファイルを保持する」をクリックしてください。
回復ドライブの「ドライブから回復する」を行った場合は(回復ドライブのこの PC を初期状態に戻す機能です)、データや設定、アプリ、すべてが購入時の箱から出した状態に戻ります。データを残したい場合は回復ドライブの「ドライブから回復する」は厳禁です。
もし「この PC を初期状態に戻す」又は「ドライブから回復する」が失敗する場合は、再インストールに必要なプログラムにもトラブルが起きている可能性があります。長年お使いのパソコンでしたら、ハードディスクなどの部品故障の可能性も考えられます。
この対処法の詳細ページは、このPCを初期状態に戻す、の作業手順です! からご確認ください。
イメージでシステムを回復

イメージでシステムを回復をお試しください。
対象は Type B、C、D です。
イメージでシステムを回復はパソコンの使用者が設定しない限り、この PC を初期状態に戻すやシステムの復元のように自動的にバックアップされていません。
注意点としましては、Windowsだけではなく、データもアプリも設定もすべてがバックアップ時の状態に戻ります。
ちなみに、イメージでシステムを回復は、Windows Vista の後期から搭載されました。すべてがバックアップに戻りますのでかなり強力ではあるものの取り扱いが難しい機能でもあります。事前にバックアップを作るだけではなく、バックアップから戻す予行演習もしていないと失敗することがあります。強力なツールですが難易度が高く、上級者向けといえそうです。
もし予行演習などで「イメージでシステムを回復」ができることを確認していたのにトラブル時にうまくいかない……失敗してしまう場合は、ハードディスクなどの部品故障の可能性大です。