Windows11「デバイスに問題が発生したため」再起動ループの修復事例|セーフモードで解決

結論:Windows11でブルースクリーン/ブラックスクリーンが表示され再起動を繰り返す症状を、セーフモードで起動して原因となっていたウイルス対策ソフトを削除することで復旧しました。

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【事例の要約】今回のトラブルと解決策

  • 症状:Windows11起動時に「デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります」と表示され、再起動ループに陥る。
  • 診断:コマンドプロンプト(dir, chkdsk)での検査では、Windowsシステム・HDD共に「異常なし」。
  • 原因:Windows Update(24H2等)のタイミングで発生した、サードパーティ製ウイルス対策ソフトの不具合
  • 解決策:セーフモードで起動し、該当ソフトを強制アンインストールすることで復旧。

Windows11 ブルースクリーン再起動ループの原因は「セキュリティソフト」でした

補足(重要):Windows11バージョン25H2以降、従来のブルースクリーンはブラックスクリーン表示に変更されている場合がありますが、エラーコードや対処方法は共通です。

今回は、「デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。」というブルースクリーン(またはブラックスクリーン)が表示され、自動修復画面と再起動を繰り返すWindows11の修復事例です。

結論から申し上げますと、Windows本体や部品の故障ではなく、インストールされていた「ウイルス対策ソフト」のエラーが原因でした。

このようなケースでは、Windowsシステム自体に異常がないため、一般的な自動修復やシステムチェックではエラーが検知されません。そのため、誤って「システムの復元」や「初期化」を行ってしまうリスクがあります。

本記事では、どのようにして「原因が外部ソフトである」と突き止めたのか、その調査プロセスと解決方法をレポートします。

** 目次 **

  1. 診断:エラーが見つからないことが「外部ソフト原因」の証拠
  2. 修復手順:セーフモードによる原因ソフトの削除
  3. 【補足】調査方法の画像付きイメージ
  4. 自分での解決が難しい・データを守りたい時は

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診断:エラーが見つからないことが「外部ソフト原因」の証拠

”デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。”ブルースクリーンの画像

このトラブルの最大のポイントは、「Windowsのシステムチェックではエラーが一切見つからない」という点です。

通常、「デバイスに問題が発生したため~」というブルースクリーンが出た場合、コマンドプロンプトでCドライブを点検(dir c:\ /a 等)すると、何らかのファイル破損や異常が見つかります。しかし、今回はWindows自体は正常にシャットダウンされている状態で、ファイルシステムにも部品にもエラーがありませんでした。

他事例との比較

これらの事例とは異なり、「ファイルシステムも正常」「部品も正常」である場合、疑うべきは「Windowsに追加された外部ソフトウェアの不具合」です。

特に Windows11 24H2 へのアップデート以降、セキュリティソフト(無料・有料問わず)の更新失敗や不整合が原因で起動しなくなる事例をたびたび確認しています。

注意:むやみな「システムの復元」は危険

原因が「アプリ単体の不具合」である場合、Windowsのシステム設定を過去に戻す「システムの復元」は、正常なシステム設定まで巻き戻してしまい、かえって状況を悪化させる(整合性が取れなくなる)恐れがあります。

「エラーが見つからない」場合は、まずセーフモードでの切り分けを行うのが鉄則です。

修復手順:セーフモードによる原因ソフトの削除

実際の修理現場で行った診断と修復の手順をご紹介します。

Step 1. 状況の確認

パソコンの電源を入れるとブルースクリーンが表示され再起動、その後「自動修復を準備しています」となり、回復環境(メンテナンスモード)に入ります。このループから抜け出せません。

当社では診断の精度を高めるため、別のパソコンで作成したWindows11 回復ドライブを使用しますが、お手元のPCの自動修復画面からでも同様の操作は可能です。

Step 2. コマンドプロンプトでの除外診断

回復ドライブ(または自動修復画面)からコマンドプロンプトを起動し、以下の順でチェックを行いましたが、すべて「正常」でした。

  • dir c:\ /a:Cドライブのファイル構造 → 正常
  • dir c:\windows\system32\config:レジストリ → 正常
  • dism /image:c:\ /get-packages:Windows Update履歴 → 直近の失敗なし(正常)
  • chkdsk c:\ /f:ファイルシステム修復 → エラーなし

【補足】調査方法の画像付きイメージ の章もあります。

コマンドプロンプトでの正常なdir結果画面
コマンドプロンプトでの診断。異常が見当たらないのが特徴です。
*画像はすべて当社のPCです。お客様の画面を撮影することは一切ありません。

Step 3. セーフモードでの起動と修復

Windows等のシステムに異常がないため、セーフモード(必要最小限の機能で起動するモード)での起動を試みます。

  1. 「オプションの選択」画面から「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択。
  2. 再起動後、キーボードの「4」または「F4」を押してセーフモードを起動。
スタートアップ設定のセーフモードを選んでいる画像

セーフモードで起動後、「システム構成」や「アプリ一覧」を確認したところ、特定のウイルス対策ソフトが動作を阻害している挙動を確認しました。

通常の手順でアンインストールを試みましたが、エラーの影響で進まなかったため、セキュリティソフトメーカーが配布している「強制アンインストールツール(削除ツール)」を使用し、削除を行いました。

※削除完了まで20分以上かかりましたが、これはエラーの影響です。途中で電源を切らずに完了を待ちます。

削除後、通常通り再起動したところ、ブルースクリーンは表示されず、無事にWindowsが起動しました。


【補足】調査方法の画像付きイメージ

ここから先は「Step 2. コマンドプロンプトでの除外診断」で画像があるほうが見やすかったという方向けに、画面をイメージしながら確認できる補足資料です。画像のないほうが(短いスクロールのほうが)読みやすいという場合は、内容は同じですから、このセクションは読み飛ばしても問題ありません。

具体的な症状としては、パソコンの電源をオンにしますと、”デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。”ブルースクリーン画面が表示され、再起動してしまいます。

再起動しますと、”自動修復を準備しています”メッセージが表示され、Windows回復環境(メンテナンスモード)で起動します。再起動しても、デバイスに問題が発生したためブルースクリーンを繰り返します。

セーフモードは、Windows回復環境(メンテナンスモード)からしか起動できませんが、当社ではWindowsのエラーを調査したり、メンテナンスするときは、回復ドライブを使っています。

たとえば、液晶ディスプレイの故障でシステムの復元を行ったら、Windowsが起動しなくなってしまったトラブルを直した事例研究 では、同じシステムの復元なのに、回復ドライブに収録されているシステムの復元でしたら直すことができました。成功率を上げるという意味で回復ドライブをオススメしております。

回復ドライブの作り方や起動方法は Windows11Windows10 でご確認ください。回復ドライブはUSBメモリで作成するWindowsのメンテナンス機能です。会社やご家庭にある正常に動作する他のパソコンで作成した回復ドライブを使ってトラブルの起きたパソコンをメンテナンスできます。

もしBitLocker回復画面が表示されてしまう場合は、BitLocker回復キーが必要になります。見つけ方につきましては BitLocker回復キーを確認する方法 をご確認ください。

実際の調査方法

回復ドライブでの起動後にコマンドプロンプトの画面を開きましたら、まずは「dir c:¥ /a」でCドライブを確認してみます。

今回のようなトラブルの起きているWindowsは、あれこれそれと異常が見つかるのですが、Cドライブの直下はまるでトラブルが起きているとは考えられないくらい正常なものでした。

コマンドプロンプトでdir c:\ /aの画面
このページの画像は当社のパソコンの画像でしてイメージです(お客様のパソコンを撮影することはありません)。

dir c:¥ /a」に関しましては特別に得られる情報がなく、次に「dir c:¥windows¥system32¥config」を確認しました。こちらはレジストリというWindowsのデータベースです。

こちらも異常は一切ありませんでした。

コマンドプロンプトでdir c:\Windows\system32\configの画面

Windowsアップデート失敗で止まっているだけというパターンもありまして、「dism /image:c:¥ /get-packages」を確認しました。こちらのコマンドでWindowsアップデートの履歴が確認できます。

Windowsアップデートの日付からだいぶ経過しておりましたので、Windowsアップデートも正常です。

コマンドプロンプトでdism /image:c:\ /get-packagesの画面

システムの復元の復元ポイントでも、Windowsのエラーを見つけられることがあります。確認しましたところ、異常はありません。

システムの復元の画面

Windowsのエラーはありませんので、残る原因は、ファイルシステムのエラー又は、部品のエラーです。

ファイルシステムのエラーは「chkdsk c:¥ /f」で直すことができます。しかし、ファイルシステムの修正はなく、正常でした。

コマンドプロンプトでchkdsk c: /fの画面

自社製の部品の簡易検査ソフトで異常なく、部品も正常でした。

実は、Windows11 24H2になってからこの現象をたびたび見ておりまして、その原因はウイルス対策ソフトのエラーです。

セーフモードで起動して、ウイルス対策ソフトのエラーを確認していきます。

スタートアップ設定のセーフモードを選んでいる画像

セーフモードでの起動後にシステム構成を呼び出し、サービスを確認しました。Windows標準ではない、他社製のウイルス対策ソフトが登録されていました。

本来でしたら、登録されている他社製のウイルス対策ソフトの登録を無効(チェックマークを外す)にできるのですが、登録を無効にできない状態でして、何かに阻害されている症状がありました。

セーフモードからシステム構成を読み込んでメンテナンスしている画像
該当ウイルス対策ソフトのみ無効にできずエラーが起きていました。

ウイルス対策ソフトメーカーのWEBサイトから、強制アンインストールプログラムをダウンロードできますので、こちらを使って強制アンインストールしました。

ちなみに、通常でしたら数分でアンインストールが完了するのですが、20分くらいかかっておりました。このように時間がかかるケースは、エラーの影響でして、時間がかかる場合は気長にお待ちいただくのが鉄則になります。

セーフモードでシステム構成を操作する手順につきましては、Windows11サインインしてもデスクトップ画面まで進まないトラブルの事例研究 でご確認ください。こちらの事例研究もウイルス対策ソフトが原因のトラブルでした。