オレンジセキュアサービス株式会社

Windows11サインインしてもデスクトップ画面まで進まないトラブルの事例研究

msconfigからWindows起動トラブルを解決

更新日 :
公開日 :

パソコンの電源を入れますと、Windows11/Windows10の起動を表現するアニメーションのクルクルの回転がはじまります。2から4回転しますと、サインイン画面が表示され、パスワードやPINの入力、カメラ(顔)での認証を求められます。

サインイン画面での認証が完了しますと、デスクトップ画面に切り替わりますが、今回のトラブルは、認証が完了してもデスクトップ画面に切り替わりません。いつまで待っても、デスクトップ画面まで進まない現象でした。

お客様からお伺いした話によりますと、最近、Windows Updateに失敗したメッセージがたびたび表示されていたということで、Windows Updateのトラブルのようなイメージを持ってしまいますが、実はウイルス対策ソフトを複数入れていることによるバッティング現象がその原因でした。

それではWindows11サインインしてもデスクトップ画面まで進まないトラブルの原因をどのように調査して、解決していったのかを事例研究としてレポートします。同じようなトラブルが起きたときは、ぜひご確認いただければと思います。

この記事を、 Twitterでツイートする | Facebookでシェアする | LINEに送る

*この記事は 当社実績ブログ の記事を事例研究としてレポートしています。たとえば、実績ブログは放電で解決できるような、作業難易度が簡単で誰でも試せるものを”どうやって直した”という結果だけレポートしています。そしてこの記事では、どのようにトラブルを調査して解決したという過程を中心に、パソコンが苦手な方でも試せるようにレポートしています。

  1. サインインしてもデスクトップ画面まで進まないトラブルの原因の調査方法
  2. セーフモードで起動して、システム構成のサービスを無効にする作業手順
  3. Windows トラブルでお困りの時は…
お問い合わせフォーム
電話番号は0358231870です
作者の齋藤実の顔写真

Author by

私は、パソコン修理を中心としたITサポートを秋葉原のオレンジセキュアサービス(2023年6月で15周年を迎えることができました)で行っております。この記事がトラブル解決に役立ったなら幸いです!

ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。

サインインしてもデスクトップ画面まで進まないトラブルの原因の調査方法

サインインしているパソコンの画像

ここでは、当社の実績ブログ Windows11サインイン後にデスクトップ画面まで進まないトラブルの修復事例 の記事について、どのように原因を調査して、トラブルを解決していったのかという過程をレポートします。

トラブルの概要としましては、”最近、Windows Updateが失敗したメッセージがたびたび表示されていてた。パソコンの調子が悪いと思っていたら、Windows11にサインインしてもデスクトップ画面まで進まないトラブルが起きてしまった。”というものです。

そしてこのトラブルのポイントは、サインイン画面での認証が完了して通過することです。認証が完了して、通過するものの、デスクトップ画面に切り替わらないときは、ここでレポートしている確認方法をお試しいただければと思います。

実際の調査方法

お客様より”最近、Windows Updateが失敗したメッセージがたびたび表示されていてた”と伺っておりましたので、回復ドライブのコマンドプロンプトを使って、Windowsの状態を確認していきます。

ちなみに、回復ドライブの作り方は Windows11Windows10 でご確認ください。回復ドライブはUSBメモリで作成するWindowsのメンテナンス機能です。会社やご家庭にある正常に動作する他のパソコンで作成した回復ドライブを使ってトラブルの起きたパソコンをメンテナンスできます。

コマンドプロンプトの画面を開きましたら、「dir c:¥ /a」で、Cドライブを確認します。「$WinREAgent」フォルダの日時とトラブルが発生した日時に関連がありましたので、Windows Update失敗が原因に思えます。ちなみに「$WinREAgent」フォルダはWindows Update時にタイムスタンプが変わります。

コマンドプロンプトでdir c:\ /aの画面
このページの画像は当社のパソコンの画像でしてイメージです(お客様のパソコンを撮影することはありません)。

しかしながら、その他の主要なWindowsのプログラムやフォルダのタイムスタンプに異常がありません。ぱっと見では正常に動作しているWindowsと違いがありません。*異常な所見はありません。

Windows Updateの情報は、このコマンド「dism /image:c:¥ /get-packages」で確認できます。詳細を確認してみましたが、「$WinREAgent」フォルダの日時と一致するWindows Updateの履歴はありませんでした。

コマンドプロンプトでdism /image:c:\ /get-packagesの画面

このことから、Windows Updateを行う準備だけあって、実際には実行されていなかったということが考えられます。

また、Windows Updateに失敗して起動しないパソコンの多くは、主要なWindowsのプログラムやフォルダのタイムスタンプに異常があったりします。ぱっと見でトラブルが起きているとわかるくらいですが、こちらのパソコンは正常に動作しているWindowsと違いがありませんでした。

つまり、Windows Updateとは関係しない、まったく違うところにエラーがあると考えるべきです。

念のため、「chkdsk c:¥ /f」を行います。もしパソコン部品に故障がある場合は、不安定な挙動をしたりするのですが、部品故障の可能性はかなり低そうです。異常はまったくありませんでした。

コマンドプロンプトでchkdsk c: /fの画面

通常起動を試しても、状況が悪化しないことがわかりましたので、改めて現象を確認してみます。確かに、サインイン画面で認証が完了して、通過するものの、デスクトップ画面に切り替わりません。

サインイン画面が通過しますので、セーフモードで起動できる可能性が高いです。セーフモードで起動しますと、システム構成という最強のメンテナンスツールが使えます。セーフモードでの起動を試しました。

スタートアップ設定のセーフモードを選んでいる画像
セーフモードやシステム構成の操作方法は、この後でレポートしておりますので読み進めてください。

セーフモードでの起動後にシステム構成を呼び出し、サービスを確認しました。ウイルス対策ソフトが2種類登録されていました。一般ユーザーをターゲットにしたマカフィートータルプロテクションと、法人ライセンスでしか販売されていないApex Oneがインストールされていました。

ちなみに、複数のウイルス対策ソフトが有効ですと、ケンカをしてしまい、今回のようなトラブルが起きてしまうこともあります。

サービスに登録されているマカフィートータルプロテクショとApex Oneの設定だけを無効にして再起動したところ、Windowsが無事起動しました。

セーフモードからシステム構成を読み込んでメンテナンスしている画像
サービスを見ても内容がわからない場合は、”すべて無効(D)”を試して再起動してください。

マカフィートータルプロテクションを削除しても良いということでしたので、再起動後にアンインストールして、Apex Oneだけが有効になっていることを確認しました。それとWindows11 21H1から22H2へのアップも問題なくできました(たびたび表示されていたWindows Update失敗も改善しました)。

セーフモードで起動して、システム構成のサービスを無効にする作業手順

システム構成のサービスを無効にしている画像

今回、セーフモードで起動してから、システム構成を呼び出し、サービスを無効にしました。この手順をレポートします。

セーフモードでの起動方法は Windows11が起動しない時のセーフモードでの起動方法 でご確認ください。*Windows10でも操作方法は同じです。

作業手順

セーフモードで起動しましたら、以下の順で作業してください。

まずは検索画面を表示して、システム構成を検索します。

システム構成のサービスを無効にしている画像
  1. タスクバーの検索アイコン(虫メガネマーク)をクリックしてください。
  2. 検索画面が表示されますので、”msconfig”と入力してください。
  3. 検索結果に、システム構成が表示されます。”管理者として実行”をクリックしてください。

システム構成画面が表示されたら、”サービス”タブをクリックして、問題のアプリを無効にしてください。

セーフモードからシステム構成を読み込んでメンテナンスしている画像
該当アプリのチェックマークを外しますと、無効になります。

今回はウイルス対策ソフトが2つ表示されていましたので、両方のチェックマークを外して無効にしました。作業が完了しましたら、”OK”ボタンをクリックしてください。

ちなみに、サービスを見ても内容がわからない場合は、”すべて無効(D)”を試して再起動してください。これでWindowsが起動できるなら、無効にしたアプリに犯人がいます。ひとつづつ有効にして、再発したらそのアプリが犯人です。アンインストールしてください。

再起動して、Windowsが無事起動することをご確認ください。

再起動画面