事例研究:自動修復を準備しています&メンテナンス失敗をコマンドプロンプト”chkdsk”で修復

結論:原因は更新失敗ではなく「ファイルシステム破損」でした。そのため復元等のメンテナンス機能もエラーで実行できない状態です。
解決策はコマンドプロンプトで「chkdsk c: /f」を実行すること。破損を修復するだけで、約10分でWindowsが起動しました。


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オレンジセキュアサービス株式会社

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この記事の要約

  • 症状:「自動修復」画面で停止し、「システムの復元」や「更新のアンインストール」を実行してもエラーで弾かれる。
  • 原因:Windows Updateの失敗ではなく、Cドライブのファイルシステム(データ管理領域)の破損。
  • 診断:コマンドプロンプトで「dir c:\ /a」を実行し、「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」というエラーを確認。
  • 解決策:同コマンドプロンプトで修復コマンド「chkdsk c: /f」を実行。約10分で完了し、正常起動。
  • 注意点:HDD/SSDに物理故障がある場合、長時間の検査は悪化のリスクあり。処理が30分以上終わらない場合は中断を推奨。

今回レポートする修理事例は、「自動修復を準備しています」という画面が表示された後、すぐに「自動修復でPCを修復できませんでした」という青い画面になってしまうWindows起動トラブルです。

この症状自体はよくあるものですが、今回のケースが非常に厄介だったのは、お客様ご自身で「更新プログラムのアンインストール」や「システムの復元」を試みたものの、すべてエラーメッセージが出て失敗してしまったという点です。

「メンテナンス機能すら動かないのでは、もう初期化(リカバリ)するしかないのか…」

そう諦めかけていた状態でしたが、当社の診断により、Windows Updateの失敗ではなく「ファイルシステムのエラー」が根本原因であることが判明しました。結果として、コマンドプロンプトによる修復作業(chkdsk)だけで、データを消すことなく無事に復旧することができました。

「定石通りの修復を試してもエラーで弾かれてしまう」という場合に、プロがどのように原因を突き止め、解決に至ったのか。その全行程を事例研究としてレポートします。

更新理由:2026年01月27日
修理内容はそのままで、注意点などを追記&手順書ではなく、実績ということが明確になる表現をAIで編集(ドキュメンタリー化)しました。

  1. プロの診断:現象と原因が一致しない「隠れたエラー」でした
  2. 修復処置:コマンドプロンプトによるファイルシステム修復
  3. 重要な注意点:もし30分以上終わらない場合は…
  4. Windows起動トラブルでお困りの時は…

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プロの診断:現象と原因が一致しない「隠れたエラー」でした

自動修復を準備しています。画面

お客様から詳しくお話を伺うと、トラブルのきっかけは「更新してシャットダウン」の後だったとのこと。通常であれば「Windows Updateの失敗」を疑うのがセオリーです。

しかし、お客様ご自身で「更新プログラムのアンインストール」や「システムの復元」を試しても、すべてエラーが出て失敗してしまったそうです。

「なぜ、直すための機能までエラーになるのか?」

ここに今回のトラブルの本質がありました。実は、Windows Update自体が原因ではなく、パソコンのデータを管理する根幹部分(ファイルシステム)が破損しており、「修理するための機能すら動けない状態」に陥っていたのです。

診断の決め手となった「読み取れません」のエラー

当社では、Windowsの起動システムがどのような状態にあるか、コマンドプロンプトという黒い画面を使って直接診断を行いました。

通常であれば、パソコンの中にあるファイル一覧が表示されるはずの確認作業(dir c:\ /a)を行った際の画面がこちらです。

コマンドプロンプトに表示されたファイル破損のエラーメッセージ
Cドライブにアクセスできずに、「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」という決定的なエラーが表示されました。
*画像はすべて当社のPCです。お客様の画面を撮影することは一切ありません。

画面に表示されている「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」というメッセージ。これが今回の元凶です。

Windowsのシステム(Cドライブ)の入り口が壊れているため、中に入ることができず、システムの復元などのメンテナンス作業も門前払いされていた、というのが真相でした。

ドライブレターの補足

注意:Windowsが「Cドライブ」とは限りません

トラブルシューティングの画面では、普段お使いのCドライブが、一時的に「D」や「E」に変わっていることがあります。

そのため、いきなり修復コマンドを打つのではなく、必ず当社の手順通りdir c:\ /a」で中身を確認することが重要です。

もし「指定されたパスが見つかりません」などが表示される場合は、dir d:\ /adir e:\ /a と入力し、「Windows」や「Users」フォルダが見える場所を探してから、そのドライブに対してchkdskを行ってください。

修復処置:コマンドプロンプトによるファイルシステム修復

原因さえ特定できれば、解決策は明確です。今回はWindows Updateのトラブルではないため、更新プログラムを削除しても意味がありません。

壊れている「ファイルシステム(データの管理簿)」を直すための専用コマンドchkdsk c: /fを実行しました。

chkdskコマンドによる修復作業中の画面
修復中の画面:破損箇所が自動的に検出され、修復されていきます。
【補足】コマンドプロンプトの開き方がわからない方へ

青い背景の「自動修復」などの画面から、以下の順に進んでください。

  1. 「詳細オプション」をクリック
  2. 「トラブルシューティング」をクリック
  3. もう一度「詳細オプション」をクリック
  4. メニューの中から「コマンドプロンプト」を選択
  5. アカウントを選び、パスワード(設定していなければ空欄)を入力してログイン

この処置は、検査時間を含めてわずか10分程度で完了しました。その後、パソコンを再起動したところ、「自動修復」のループから抜け出し、無事にいつものWindowsのデスクトップ画面が戻ってきました。

今回はデータにも影響はなく、アプリや設定もそのままで復旧成功です。

重要な注意点:もし30分以上終わらない場合は…

今回の修理事例で採用した「chkdsk」という修復コマンドは、ファイルシステムの論理的なズレを直すには非常に有効ですが、一つだけ大きなリスクがあります。

それは、「ハードディスクやSSDといった部品そのものが物理的に故障している場合、トドメを刺してしまう恐れがある」ということです。

今回のケースでは10分で完了しましたが、もしこの作業に30分以上かかるようであれば、部品が故障しかけていて、読み込みに苦戦している可能性があります。その状態で無理に作業を続けると、大切なデータを完全に破壊しかねません。

ご自身で試される場合のアドバイス
コマンドを実行して、「進み具合が極端に遅い」「異音がする」と感じた場合は、すぐに作業を中断してください。無理をせず、データ保護を優先されることを強くお勧めします。