SSDへ換装(クローン)でディスクのエラーを確認しています原因

SSDだけではなく、HDDでもディスクのエラーを確認していますになる場合はWindowsの起動トラブルです。SSDだけ起動しない(HDDですと正常にWindowsが起動する)場合はクローン失敗です。
- Windowsの起動トラブル
- クローン失敗
Windowsの起動トラブル
SSDへクローン後に勝手にHDDを消去するようなソフトウェアはありません。HDDはクローン前と同じ状態ですので、パソコンにHDDを接続すればWindowsが起動しますし、SSDへのクローンに失敗した場合は何回でも再チャレンジすることができます。
あくまでもHDDはクローン前と同じ状態というのが肝でして、SSDだけではなく、HDDでもWindowsが起動できない場合は、クローンとは関係のないところにトラブルの原因があります。
たとえば、実際に私が直した案件では、Windowsアップデートが途中というケースもありました。バックグラウンドでWindowsアップデートが実行されているところにバッティングしてクローン作業を行ったので、HDDのWindowsにエラーが起きてしまい、その状態がSSDへクローンされたということが推測されます。
クローン失敗
HDDではWindowsが起動するものの、SSDではディスクのエラーを確認していますになる場合は、コピーが正確にできていません。SSDへのクローン失敗です。
クローンが失敗する理由としましては、SSDへの換装で使ったクローンのソフトウェアの問題、ソフトウェアの操作ミス、SSDの初期不良が考えられます。

Windows起動トラブルとクローン失敗は、エラーの内容が異なるため解決方法が違います。
SSDへ換装(クローン)でディスクのエラーを確認していますになった時は、元のHDDをパソコンに接続してください。HDDでもWindowsが起動しない場合は、Windowsの起動トラブルですのでWindowsのエラーを直していきます。SSDだけのトラブルでしたら、クローン失敗です。SSDへコピーが正確にできるように進めていきます。
ちなみに、今回のディスクのエラーを確認していますは、Windows起動トラブルの確率が高いため、まずはWindows起動トラブルの直し方をレポートしてから、次にクローン失敗の修復方法をレポートします。SSDだけのトラブルでしたら、Windows起動トラブルの直し方はスルーしてください。
SSDへ換装(クローン)でディスクのエラーを確認していますになった時の修復方法 Windows起動トラブル
この作業の概要
HDDもSSDもディスクのエラーを確認していますになる場合は、Windowsの起動トラブルです。Windows起動トラブルを直す方法は、HDDでもSSDでも同じです。たとえば、テストとしてHDDのWindows起動トラブル修復をチャレンジしてみて、改善しない場合はSSDで本番作業をやり直してみるというのもありかと思います。
ここでは回復ドライブを使ったWindows起動トラブルのメンテナンスをレポートしています。その理由ですが、回復ドライブは正常に起動するパソコンで作成しますのでエラーがありません。間違いなくメンテナンスできます。
ちなみに、Windowsエラーの影響でディスクのエラーを確認していますなどの診断プログラムにも同時にエラーが起きてしまうことがあります。このようなメンテナンスプログラムにもエラーが起きている現象はWindows7のときから珍しくなく、当社の実績ブログ では回復ドライブや回復ディスクといったUSB(DVD)版のメンテナンス機能で簡単に直ったケースもご紹介しております。
回復ドライブから起動しましたら、スタートアップ修復、更新プログラムのアンインストール、システムの復元をお試しください。
なお、HDDに戻すとWindowsが正常に起動する場合は、SSDへのクローン失敗です。Windows起動トラブルの直し方はスルーして SSDへ換装(クローン)でディスクのエラーを確認していますになった時の修復方法 クローン失敗 にお進みください。
ここでご紹介するすべての作業にかかる最大の作業時間は6時間です。ここでは回復ドライブを使います。2GB以上の空のUSBメモリをご準備ください。それではWindows11/Windows10を搭載したパソコンのトラブルを直していきましょう。
回復ドライブをお作りください。

正常に起動するパソコンで回復ドライブをお作りください。
回復ドライブはUSBメモリで作成するWindows11/Windows10のメンテナンス機能です。会社やご家庭にある正常に動作する他のパソコンで作成した回復ドライブを使ってトラブルの起きたパソコンをメンテナンスできます。
回復ドライブはWindows11とWindows10で相互利用できます。たとえば、Windows10で作成した回復ドライブをトラブルが起きたWindows11で使うことができます(その逆パターンもOKです)。ただし、Windows11は32ビットがありません。32ビットのWindows10で作成した回復ドライブを64ビットのWindows11では使えません。*ビットが違うと作業できません。
回復ドライブから起動してください。

正常なパソコンで作成した回復ドライブをトラブルの起きているパソコンに接続して起動してください。
回復ドライブからの起動方法ですが、たとえば、DELLパソコンは電源ボタンを押してからキーボードの「F12」を連打してください。キーボードの矢印キーで回復ドライブのUSBメモリを選択してから、キーボードのEnterを押してスタートです。
その他のメーカーパソコンはこちらのリンクからご確認ください。 NEC、富士通、東芝、Lenovo、DELL、HP 。もし上手くいかない場合はパソコンメーカー様に電話でご確認ください。詳しく教えてくれます。
回復ドライブのスタートアップ修復を実行してください。

回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、スタートアップ修復をクリックしてください。完了したら再起動してWindowsが起動するかどうかご確認ください。
スタートアップ修復とは、Windowsが起動できない深刻なレベルのトラブルが発生したときのために準備されているメンテナンスのひとつです。スタートアップ修復のプログラムがエラーを自動で発見し修復してくれますので、パソコンが苦手な方でもクリックひとつで簡単にメンテナンスできます。
ちなみに、回復ドライブからの起動後に、「Microsoft IME」、「トラブルシューティング」とクリックして進みますと詳細オプション画面になります。詳細オプション画面に「スタートアップ修復」のボタンがあります。次に「Windows11」、「シャットダウン」とクリックして完了です。
詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使ったスタートアップ修復の方法 でご確認ください。*Windows10も操作方法は同じです。
回復ドライブのコマンドプロンプトを実行してください。

回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、コマンドプロンプトをクリックしてください。コマンドプロンプトの画面が開きましたら、「bootrec /rebuildbcd」と入力して、キーボードの「Enter」キーを押してください。
本来、コマンドプロンプトはケースバイケースで使い方が変わります。たとえば、料理の味がもの足りないときに、塩を足すのか砂糖なのか、それともおしょう油なのかはケースバイケースです。何でもかんでも、とりあえず塩を足すなんてスタンスでしたら、逆に味が壊れてしまうこともありますよね。
そのような感じで、意図もなくとりあえずコマンドを試してみようは、Windowsの起動トラブルを修復するつもりで、逆に壊してしまう恐れもあります。
ただし「bootrec /rebuildbcd」は、Windows Boot Managerがらみのエラーを直すだけのコマンドでして、不必要な作業を行わないため悪化はしません。とりあえず試そうがOKな数少ないコマンドです。
このコマンドの使い方や、その他お客様よりよくお伺いするコマンドについて Windows11/Windows10が起動しない、コマンドプロンプトの間違ったヤバイ使い方と修復方法 でレポートしております。コマンドプロンプトを試してみようかなという場合は、注意点もありますのでぜひご確認ください。
回復ドライブの更新プログラムのアンインストールを実行してください。

回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、更新プログラムのアンインストールをクリックしてください。
詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使った更新プログラムのアンインストールの方法 でご確認ください。*Windows10も操作方法は同じです。
更新プログラムのアンインストールとは Windows Update でインストールした更新プログラムをアンインストールするという機能です。Windows Update のトラブルでしたら、更新プログラムのアンインストールで解決できます。
更新プログラムのアンインストールには「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」と「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」があります。「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」は毎月配信される個々のプログラムです。「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」は年に1回配信されるバージョンアップです。
まずは「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」を実行して改善しない場合は、「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」を実行してください。ちなみに、どちらか一方はエラーで実行できません。これは Windows Update から10日を過ぎますとアンインストール情報がなくなるのでエラーになります。
回復ドライブのシステムの復元を実行してください。

回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、システムの復元をクリックしてください。
詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使ったシステムの復元の方法 でご確認ください。*Windows10も操作方法は同じです。
システムの復元は復元ポイントというバックアップ時の状態にプログラムを戻します。エラーを起こす前の正常なプログラムに戻りますのでトラブルが解決するという仕組みです。注意点としましては、システムの復元は一部のプログラムしか戻さないため(すべてを戻すわけではないため)矛盾が生じてしまうこともあり、状況が悪化してしまうこともあります。
特に復元ポイントの日時とWindows起動トラブルが起きた日時に関連性がない場合は、トラブルとは関係しない余計な作業になってしまう可能性もあります。日付に関連性がない場合はこの作業を試さないほうが良いでしょう。その他注意点は システムの復元を実行する前に知ってほしい 10 のこと でご確認ください。
SSDへ換装(クローン)でディスクのエラーを確認していますになった時の修復方法 クローン失敗
HDDでならWindowsが起動して、SSDではWindowsが起動しない場合は、正確にコピーができていません。クローンが成功するように進めていきましょう。
直感でソフトウェアを操作された場合は操作ミスも可能性のひとつです。まずトリセツを確認して、正確な手順で再度HDDからSSDへクローンしてください。
正確な手順でソフトウェアを操作しても改善しない場合は、ソフトウェアとの相性があるのかもしれません。違うソフトウェアを使って再度HDDからSSDへクローンしてください。YouTubeなどで作業動画がアップされているものが良いかと思います。
違うソフトウェアでもクローンに失敗する場合ですが、残る原因は、SSDの初期不良です。SSDを購入されたショップにご相談ください。
ちなみに、当方でSSDへの換装・クローンが失敗したことはありません。修理でお預かりしたお客様からは、何か特別な方法があるのですか?とご質問を受けますが、単純にHDDと同じ情報のSSDを作るだけの話でして特別なものは何もありません。HDDと同じ情報のSSDを作れればWindowsは起動しますし、HDDと同じ情報のSSDが作れなければWindowsは起動に失敗します。
どうしてもクローンに失敗してWindowsが起動できないなどお困りでしたら当方のパソコン修理にお任せください。SSDのお持ち込み歓迎です。*一般的にパソコン修理屋さんで準備したSSDへの換装が多いと思いますが、正常なSSDでしたら当方はお客様のご準備されたSSDへの換装も行っております。