Windowsお待ちくださいとは?
DELLといったメーカーロゴの下にお待ちくださいメッセージが表示され、起動を表現するアニメーションのクルクルマークが回転します。このお待ちくださいは、Windows回復環境をロードしているときに表示されるメッセージです。
ちなみに、Windows回復環境はWindows11/Windows10のメンテナンスモードです。すでに何かしらのトラブルがWindowsに起きているため、メンテナンスモードに突入しています。
ただここで問題もありまして、メンテナンスはまだはじまっていません。メンテナンスのプログラムをロードしているだけです。待っていても何も解決しなかったりします。
それではなぜ?お待ちくださいのメッセージのまま進まないのでしょうか。
- パソコン部品のエラー
- Windows回復環境のエラー
パソコン部品のエラー
パソコンを再起動するだけで解決できるいまだけ誤作動しているトラブルがあります。もしパソコン部品が誤作動していれば、プログラムは正常に動作できないため、お待ちくださいから進まないといった不具合がでます。
例外もありまして、いまだけ誤作動ではなく、パソコン部品の故障の可能性もあります。パソコン部品が故障している場合もプログラムは正常に動作できません。異常に時間がかかるなどの不具合がでます。
Windows回復環境のエラー
Windowsのトラブルの影響で、Windows回復環境にも同時にエラーが起きてしまうトラブルもあります。このようなメンテナンスプログラムにもエラーが起きている現象はWindows7のときから珍しくなく、当社の実績ブログ では回復ドライブや回復ディスクといったUSB(DVD)版のメンテナンス機能で簡単に直ったケースもご紹介しております。
Windowsお待ちくださいが進まない原因の切り分け方法はとても簡単です。パソコン部品にいまだけ誤作動が起きているケースでしたら放電で解決します。放電で解決できない場合は、Windows回復環境にエラーが起きているか部品故障です。
もし回復ドライブでのメンテナンスならスムーズに作業できる場合は、Windows回復環境にエラーが起きていてメンテナンスできなかったということですし、回復ドライブでの作業でも進まないといった時間がかかる場合は、パソコン部品の故障です。
データが重要な場合の注意点です。パソコン部品の故障が原因の場合は、長時間作業することでデータを壊してしまう恐れもあります。壊れたデータは直すことができません。もし回復ドライブの起動にも時間がかかる場合や各メンテナンス作業に時間がかかる場合は、強制終了してパソコンを休ませてください。
Windowsお待ちくださいから進まないときの修復方法(メーカーロゴと一緒)
Windowsお待ちくださいが進まないときは、5分だけ待って様子を見てください。お待ちくださいメッセージから進まないようでしたら、電源ボタンを長押しの強制終了してパソコンを休ませてください。
その後で放電&回復ドライブ収録のスタートアップ修復を行ってください。回復ドライブでの起動に5分以上かかる、スタートアップ修復に30分以上かかる、システムの復元に3時間以上かかる場合は異常でして、部品故障がその原因です。データが重要な場合はデータを壊してしまうような悪化させてしまう恐れがあり、強制終了してパソコンを休ませてください。
ここでご紹介するすべての作業にかかる最大の作業時間は5時間です。ここでは回復ドライブを使います。2GB以上の空のUSBメモリをご準備ください。それではWindows11/Windows10のトラブルを修復しましょう。
強制終了してください。
パソコンの電源ボタンを長押しして強制終了してください。
お待ちくださいメッセージから進まないときは、5分だけ待って様子を見てください。5分以上お待ちくださいメッセージが続くようでしたら、電源ボタンを長押しの強制終了してパソコンを休ませてください。
放電してください。
パソコン内の電気をゼロにする放電を行ってください。
部品の誤作動は電源オフだけでリセットできるのですが、電源オフだけではリセットされずに誤作動状態を維持してしまうこともあります。これは時計でしたりBIOSで設定変更した情報を保持するためにCMOSというボタン電池を使っているためです。放電で電気を逃がしてあげて(完全な電源オフを行い)誤作動のない、正常な状態にリセットするのが目的です。
放電の詳しい手順は Windowsが起動しないときに放電を試したほうが良い? でご確認ください。
回復ドライブを作ってください。
正常に起動するパソコンで回復ドライブを作ってください。
回復ドライブはUSBメモリで作成するWindows11/Windows10のメンテナンス機能です。会社やご家庭にある正常に動作する他のパソコンで作成した回復ドライブを使ってトラブルの起きたパソコンをメンテナンスできます。
回復ドライブはWindows11とWindows10で相互利用できます。たとえば、Windows10で作成した回復ドライブをトラブルが起きたWindows11で使うことができます(その逆パターンもOKです)。ただし、Windows11は32ビットがありません。32ビットのWindows10で作成した回復ドライブを64ビットのWindows11では使えません。*ビットが違うと作業できません。
回復ドライブから起動してください。
正常なパソコンで作成した回復ドライブをトラブルの起きているパソコンに接続して起動してください。
回復ドライブからの起動方法ですが、たとえば、DELLパソコンは電源ボタンを押してからキーボードの「F12」を連打してください。キーボードの矢印キーで回復ドライブのUSBメモリを選択してから、キーボードのEnterを押してスタートです。ちなみに、Surfaceは、音量を下げるボタンを押しながら電源ボタンを押します。音量を下げるボタンは押したままにして、電源ボタンのほうは電源が入ったら離してください。
その他のメーカーパソコンはこちらのリンクからご確認ください。 NEC、富士通、東芝、Lenovo、DELL、HP 。もし上手くいかない場合はパソコンメーカー様に電話でご確認ください。詳しく教えてくれます。
回復ドライブからの起動後に、もしBitLocker回復キーの入力を求めてくる場合は、BitLocker 回復キーを確認する方法 でBitLocker回復キーを入手してください。BitLocker回復キーの探し方がわかったものの、なかなかBitLocker回復キーが見つからないという場合は、BitLocker回復キーが見つからないときに確認したいポイントと事例 でご確認ください。
データが重要な場合ですが、回復ドライブからの起動に5分を超えるようでしたら、電源ボタンを長押しの強制終了してください。
回復ドライブのスタートアップ修復を実行してください。
回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、スタートアップ修復をクリックしてください。完了したら再起動してWindowsが起動するかどうかご確認ください。
回復ドライブからの起動後に、「Microsoft IME」、「トラブルシューティング」とクリックして進みますと詳細オプション画面になります。詳細オプション画面に「スタートアップ修復」のボタンがあります。次に「Windows11」、「シャットダウン」とクリックして完了です。再起動してWindows11の起動トラブルが改善していることをご確認ください。
詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使ったスタートアップ修復の方法 でご確認ください。Windows11を使ってレポートしておりますが、Windows11をWindows10に読み替えていただければ操作方法は同じです。
データが重要な場合ですが、作業時間が30分を超えるようでしたら強制終了してください。部品故障の可能性大です。
回復ドライブのコマンドプロンプトを実行してください。
回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、コマンドプロンプトをクリックしてください。コマンドプロンプトの画面が開きましたら、「chkdsk c: /f」と入力して、キーボードのEnterキーを押してスタートしてください。
本来、コマンドプロンプトはケースバイケースで使い方が変わります。たとえば、料理の味がもの足りないときに、塩を足すのか砂糖なのか、それともおしょう油なのかはケースバイケースです。何でもかんでも、とりあえず塩を足すなんてスタンスでしたら、逆に味が壊れてしまうこともありますよね。
そのような感じで、意図もなくとりあえずコマンドを試してみようは、Windowsの起動トラブルを修復するつもりで、逆に壊してしまう恐れもあります。
ただし、「chkdsk c: /f」はエラーを直すだけのコマンドでして悪化はしません。ファイルシステムが正常でしたら、エラーが見つかりませんで終わるため、無意味な修正がありません。とりあえず試そうがOKな数少ないコマンドです。このコマンドの使い方や、その他お客様よりよくお伺いするコマンドについて Windows11/Windows10が起動しない、コマンドプロンプトの間違ったヤバイ使い方と修復方法 でレポートしております。コマンドプロンプトを試してみようかなという場合は、注意点もありますのでぜひご確認ください。
2015年以降のパソコンでしたら処理速度が早いですから、「chkdsk c: /f」が完了するまで10分もかかりません。データが重要な場合に限り、作業時間が10分を超えたら電源ボタンを長押ししての強制終了してください。
回復ドライブのシステムの復元を実行してください。
回復ドライブから起動したら詳細オプション画面まで進んで、システムの復元をクリックしてください。
システムの復元とは、Windows11のトラブル全般で役に立つメンテナンスのひとつです。システムの復元は復元ポイントというバックアップ時の状態にプログラムを戻します。エラーを起こす前の正常なプログラムに戻りますのでトラブルが解決するという仕組みです。
基本的にOKや次へというボタンをクリックするだけですが、1点だけ選択があり判断が必要になります。もし複数の復元ポイントがある場合は、若い日付(一覧の上から順に)を選択してください。ただし、トラブルが起きた日よりも古い日付の復元ポイントがある場合ははじめからその復元ポイントを使ったほうが良いでしょう。たとえば、1か月前から何か変だなと思いながらパソコンを使っていたなら(トラブルがそこからはじまっていた可能性大のため)1か月前より古い復元ポイントを使うみたいなイメージです。
詳しい作業手順は Windows11回復ドライブを使ったシステムの復元の方法 でご確認ください。Windows11を使ってレポートしておりますが、Windows11をWindows10に読み替えていただければ操作方法は同じです。
データが重要な場合ですが、作業時間が3時間を超えるようでしたら強制終了してください。