ロック画面から動かないときのポイント
- ロック画面が動かない原因は、故障やエラーではないケースも多いです
- いきなり初期化や修復を行うとリスクがあるため避けてください
- まずは10分で試せる安全な対処法から順に紹介します
Windowsパソコンのロック画面から動かない・解除できないトラブルに直面し、お困りではないでしょうか。
急ぎの作業があるときにログインできないと焦ってしまいますが、実はこれ、パソコンの故障や深刻なエラーではなく、読み込みに時間がかかっているだけのケースも少なくありません。焦ってシステムの深部をいじってしまうと、かえって状況が悪化することもあるため注意が必要です。
本記事では、まず安全に確認できる基本操作から始め、必要に応じて「セーフモード起動」を確認する流れで、ロック画面が動かないときの対処法を解説します。
・・ 目次 ・・
- 10分で試せる対処法:まずは「待機」と「キーボード操作」を試す
- 基本操作で直らない場合の「原因の切り分け」手順
- 【診断結果】状況に合わせた解決策
- 【結論】Windowsパソコンのロック画面が動かない・解除できないときの対処方針
- 画面を見ながら確認できる|ロック画面が動かないときの操作手順
- Windowsパソコンのロック画面が動かない・解除できないFAQ
- 万が一、お困りの時は…
この記事を Twitterでツイートする | Facebookでシェアする | LINEに送る

Author : 齋藤 実
こんにちは!秋葉原で対面のパソコン修理(2023年6月で15周年)をしておりまして、パソコンに苦手意識があっても安全にお試しいただけれるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったなら幸いです。
ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。情報セキュリティマネジメント試験(国家試験)合格。
オレンジセキュアサービス株式会社 | 千代田区神田佐久間河岸70 第二田中ビル4B号 | 営業時間:8時00~20時00(予約制)年中無休 | 出張・持込み・宅急便 | PC修理・ウイルス駆除・データ復旧 | 法人定期保守


10分で試せる対処法:まずは「待機」と「キーボード操作」を試す
Windowsのロック画面が動かない場合は、故障と決めつけず、まず待機やキーボード操作といった安全な基本対応から確認します。
Windowsのロック画面が反応しない場合、パソコンが完全にフリーズしているとは限りません。 バックグラウンドで更新プログラムが動いていたり、読み込みに時間がかかっていたりするだけの可能性があります。
いきなり強制終了(電源長押し)をすると、システムファイルが破損するリスクがあるため、まずは以下の安全な基本操作から順に試してみましょう。
1. 10分ほど放置して様子を見る
「画面が固まった」と思うとすぐに操作したくなりますが、SSDやHDD(ハードディスク)のアクセスランプが点滅している場合、パソコンは懸命に処理を行っています。
- Windows Updateの適用直後
- 久しぶりにパソコンを起動した場合
これらに該当する場合は、システム構成の読み込みに時間がかかっているケースが多いです。焦る気持ちを抑え、まずは10分程度、何も触らずに放置してみてください。処理が追いつけば、自然とパスワード入力画面が表示されることがあります。
もしSSD(HDD)のアクセスランプが点滅している場合は、時間ではなく、消灯やゆっくりとした(3秒以上経ってから)点滅になるまでお待ちください。
2. マウスや「Enter」キーで合図を送る
待機しても画面が変わらない場合、スリープからの復帰がうまくいっていない、あるいはロック画面の表示が固着している可能性があります。
パソコンに「使う意思」を伝えるため、以下のアクションを試してください。
- マウス: ロック画面上の適当な場所をクリックする
- キーボード: Enter キー または Space キー を一度押す
単純な接触不良や読み込みラグであれば、これだけで入力フォームが表示されます。
3. 強制呼び出し「Ctrl + Alt + Delete」を押す
クリックやEnterキーでも反応がない場合、Windowsのシステムに直接割り込んで命令を送るコマンドを使用します。
キーボードの以下の3つのキーを同時に押してください。
- Ctrl + Alt + Delete
この操作は、Windowsのセキュリティ画面を強制的に呼び出すものです。通常の操作を受け付けない状態でも、このコマンドだけは反応するケースが多々あります。 画面が切り替わり「ロック」や「サインアウト」などのメニュー、あるいはパスワード入力画面が表示されれば成功です。


基本操作で直らない場合の「原因の切り分け」手順
基本操作で改善しない場合は、Windows内部のトラブルを想定し、放電・自動修復・セーフモードの順で原因を切り分けます。
キーボード操作などで改善しない場合、Windowsのシステム自体に何らかのトラブルが起きている可能性があります。少し手順は多くなりますが、「どこが悪いのか(原因の切り分け)」を行い、適切な処置をするために以下の手順を順番に進めてください。
焦る気持ちはあるかと思いますが、ここからの手順でデータを取り出せる可能性も十分ありますので、一つひとつ確認していきましょう。
手順1:パソコンの「放電」を行う
パソコン内部に不要な電気が溜まっていると、誤作動の原因になります。
一度、電源ケーブルや周辺機器(USBメモリ、プリンターなど)をすべて取り外し、電源ボタンを1分程度長押ししてみてください。これだけで解決する場合もあります。
手順2:「自動修復」画面を呼び出す
読みやすさを追求して、この章では文字情報だけにしています。
改めて 画像付き手順 の章で詳しくレポートしています。
※注意:この操作は、前の基本操作をすべて試しても改善しない場合のみ行ってください。
放電でもダメな場合、Windowsの回復機能(WinRE)を呼び出します。少々荒っぽい操作に見えますが、Windowsの標準的な呼び出し手順ですのでご安心ください。
- パソコンの電源ボタンを長押しして、電源を強制的に切ります。
- 電源ボタンを押して起動し、メーカーロゴ(またはWindowsロゴ)が出たら、すぐに電源ボタンを長押しして強制終了します。
- これを3回繰り返し、4回目の起動を行うと「自動修復を準備しています」という画面が表示されます。
- 「詳細オプション」をクリックしてメニュー画面に進みます。
手順3:復元ポイントの日付を確認する(まだ実行はしない)
まずは、システムを過去の状態に戻す「復元ポイント」が残っているか、それがトラブル前の日付かを確認します。
- 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「システムの復元」を選択します。
- 「次へ(N)」をクリックます。
- 復元ポイントの一覧が表示されたら、「日付」だけを確認してください。
- 前回使用した日(トラブルが起きる前)の日付と一致するのであれば「復元ポイントあり」と判断します。
※重要:ここではまだ復元を実行せず、一度「キャンセル」で戻ってください。復元作業を行うときは、その前にエラーチェック作業も行います。
手順4:セーフモードでの起動を試す
次に、必要最小限の機能だけでWindowsを起動する「セーフモード」を試します。これで起動できるかどうかが、解決策を決める最大の分岐点になります。
- 「詳細オプション」の画面に戻り、「スタートアップ設定」を選択して「再起動」を押します。
- キーボードの数字キー「4」または「F4」を押し、「セーフモードを有効にする」を選択します。
まとめ:この章の目的
放電で解決できなかったときは、以下のことを確認し、
- システムの復元に「復元ポイントあり」or「復元ポイントなし」
- セーフモードで「起動できる」or「起動できない」
この条件から、次の章で解決策を導き出します。


【診断結果】状況に合わせた解決策
これまでの操作結果から、セーフモードで起動できるかどうかを基準に、最適な解決策を判断します。
該当する項目を確認してください。
ケース1:セーフモードなら起動できた場合
セーフモードでデスクトップ画面が表示された場合、Windowsの基本システムは生きています。
1-1. 再起動して通常起動を試す
セーフモードで起動しただけで、システムの一時的な不具合(キャッシュなど)がクリアされることがあります。一度普通に「再起動」をして、ロック画面が解除できるか確認してください。
これで直れば、Windowsの自己修復機能によって解決したことになります。
1-2. 通常起動できない(ロック画面が動かない)場合
再起動してもダメな場合は、インストールしたアプリやドライバーが悪さをしている可能性があります。以下の順に対処してください。
以下の【内部リンク】について、症状の違う記事になりますが、同じ対処法(手順が同じ)ですので安心してお試しください。
- データのバックアップ(最優先)
セーフモードのうちに、USBメモリなどに大切なデータをコピーしてください。 - セーフモードでのメンテナンス
問題を起こしそうな最近入れたアプリの削除や、常駐ソフトの停止を行います。
【内部リンク】セーフモードで行うクリーンブートの手順 - システムの復元
手順3で「復元ポイントあり」だった場合は、エラーチェックをしてから、トラブル前の日付に戻します。
【内部リンク】エラーチェックとシステムの復元の手順 - PCの初期化
「復元ポイントなし」や上記すべてで解決しない場合の最終手段です。
【内部リンク】Windowsパソコンを強制初期化する手順
ケース2:セーフモードでも起動できない場合
セーフモードすら起動しない場合、Windowsの重要ファイルが破損しているなど、ロック画面が動かないトラブルとしては重い状態です。
以下の【内部リンク】について、症状の違う記事になりますが、同じ対処法(手順が同じ)ですので安心してお試しください。
2-1. 「復元ポイントなし」の場合
診断: システム修復の手がかりが少なく、特殊なエラーやハードウェア故障の可能性も考えられます。
- 修理依頼または買い替え検討:
購入から年数が経っている場合、HDD/SSDの故障も疑われます。プロの修理業者への相談をおすすめします。 - 強制初期化:
データが消えても良い場合は、自動修復画面から「このPCを初期化する」を試すことができます。
【内部リンク】Windowsパソコンを強制初期化する手順
2-2. 「復元ポイントあり」の場合
診断: 復元ポイントが作成されたタイミング(アプリ導入時)に、起動に関わる重大な変更が行われ、失敗している可能性が高いです。
- システムの復元を実行する:
手順3で確認した復元ポイントを使って、システムを過去の状態に戻してみてください。これが最も回復の可能性が高い方法です。事前にエラーチェックも行いますと安心です。
【内部リンク】エラーチェックとシステムの復元の手順 - 修理または初期化:
システムの復元がエラーで失敗する場合は、残念ながら「修理」または「【内部リンク】強制初期化する手順」の判断が必要になります。


【結論】Windowsパソコンのロック画面が動かない・解除できないときの対処方針
【結論】Windowsパソコンのロック画面が動かない・解除できない場合は、故障と決めつけず、まず待機やCtrl+Alt+Deleteなどの基本操作を試し、改善しなければセーフモードで原因を切り分けます。
ロック画面が反応しない症状は、Windowsの起動処理や更新作業が内部で続いているだけのケースもあり、焦って操作を増やすと状況が悪化することがあります。特に電源の強制操作や設定変更は、他の方法をすべて試してから判断してください。
基本操作やセーフモードでも改善しない場合は、個人での対応が難しい状態の可能性があります。無理に作業を続けず、専門サポートや修理相談を検討することも選択肢の一つです。
まとめ:待機 → 基本操作 → セーフモードの順で確認することで、不要なシステム修正を避けながら安全に原因を切り分けできます。


画面を見ながら確認できる|ロック画面が動かないときの操作手順
ここから先は、前のセクションで「今やるべき対処法」が分かった方向けに、実際の画面をイメージしながら確認できる操作手順の補足資料です。すでに手順が分かっている場合は、このセクションは読み飛ばしても問題ありません。
Step1:電源ボタンを長押しする強制終了を行います
Windows回復環境を起動するための操作で、データが消えることはありません。
パソコンの電源ボタンを押してから、メーカーロゴが出るタイミングで、電源ボタンを長押しする強制終了を行ってください。
3回ほど、繰り返しますと、Windows回復環境というメンテナンスモードで起動します。
「自動修復を準備しています」メッセージが表示されましたら、Windowsのメンテナンスモードで起動しています。
一般的に、この画面の次でBitLocker回復キーの入力を求める画面が表示されます。もし違うタイミングで表示された場合でも、回復キーをご入力ください。
Step2:BitLocker回復キーを入力してください
BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示される場合は、表示されるたびに回復キーを入力しないと、メンテナンス作業ができません。
面倒ではありますが、画面が表示されるときは、48桁の数字を入力して、「続行」ボタンから次に進んでください。
回復キーを入手されていない場合は、回復キーの見つけ方 別記事で細かくレポートしています。
補足:回復キーが見つからない場合は、強制初期化しか方法がありません。
次に「PCを診断中」というメッセージが表示されます。一般的には、「自動修復を準備しています」→「回復キーの入力」→「PCを診断中」という流れで画面が進みます。
「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした。」の画面まで進むと、いったん待ち状態になります。次の画面に進む場合は、キーボードのEnterキーを押します。
「その他の回復オプション」画面が表示されましたら、次に進むために「トラブルシューティング」をクリックします。
続いて表示される「オプションの選択」画面でも、同様に「トラブルシューティング」をクリックしてください。
「トラブルシューティング」画面が表示されましたら、「詳細オプション」をクリックして次に進みます。
「詳細オプション」画面が表示されましたら、「システムの復元」をクリックして状況を確認します。
システムファイルと設定の復元画面が表示されたら「次へ(N)」をクリックしてください。
Step3:復元ポイントを確認してから、「キャンセル」をクリックしてください。
選択したイベントの前の状態にコンピューターを復元します画面が表示されたら、「復元ポイントの日付」と「最終使用日」が一致していること確認してください。
画面右下の「キャンセル」ボタンをクリックして、スタートアップ設定(セーフモード)へお進みください。
システムの復元を実行するときは、事前にエラーチェックを行うと安心です。いまの段階は、「復元ポイントの日付」と「最終使用日」が一致していること確認する作業のため、「キャンセル」してセーフモードへお進みください。
「詳細オプション」画面が表示されましたら、「スタートアップ設定」をクリックしてください。
「スタートアップ設定」画面が表示されたら、「再起動」を選択します。
再起動後に、BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示された場合は、画面の案内に沿って回復キーを入力してください。
「スタートアップ設定」画面が表示されたら、キーボードの「4」または「F4」を押すと、セーフモードでの起動を試すことができます。
セーフモードでの起動を確認しまして診断を行ってください。


Windowsパソコンのロック画面が動かない・解除できないFAQ
Q-ロック画面が動かないのは、パソコンが故障しているのでしょうか?
A. いいえ、必ずしも故障とは限りません。Windows Update直後や起動直後は、バックグラウンドで処理が行われており、一時的にロック画面が反応しないだけのケースも多くあります。まずは10分ほど待機し、キーボード操作で反応があるか確認してください。
Q-どのくらい待っても画面が変わらない場合、強制終了しても大丈夫ですか?
A. 基本的にはおすすめできません。強制終了を行うと、システムファイルが破損し、起動トラブルが悪化することがあります。SSDやHDDのアクセスランプが点滅している間は処理中の可能性があるため、まずは消灯するまで待つことが安全です。ランプのないPCは10分ほどお待ちください。
Q-Ctrl+Alt+Deleteを押しても反応がありません。次に何をすればよいですか?
A. キーボード操作でも反応しない場合は、Windowsの回復機能(自動修復)を使って原因の切り分けを行います。電源の強制オフと起動を数回繰り返すことで「自動修復を準備しています」という画面が表示されます。
Q-セーフモードで起動できた場合、データは消えますか?
A. セーフモードで起動しただけでは、データが消えることはありません。むしろ、通常起動できない原因を特定したり、重要なデータをバックアップしたりするための安全な状態です。
Q-セーフモードでも起動できない場合は、もう修復できませんか?
A. 修復できないとは限りません。復元ポイントが残っている場合は、システムをトラブル前の状態に戻せる可能性があります。ただし、復元ポイントがない場合や復元に失敗する場合は、修理や初期化を検討する段階になります。
Q-ロック画面が解除できない状態で、初期化するとデータはどうなりますか?
A. 初期化を行うと、保存されているデータは原則として消去されます。そのため、初期化は最終手段です。セーフモードでの起動や復元ポイントの確認など、データを残せる可能性のある方法を先に試すことを強くおすすめします。
Q-修理に出すか、自分で直すかの判断基準はありますか?
A. セーフモードでも起動せず、復元ポイントも使えない場合や、パソコンの使用年数が長い場合は、ストレージ(HDD・SSD)の故障も疑われます。その場合は無理に操作を続けず、修理業者への相談や買い替えの検討が現実的です。