この記事の要約:Windows起動中に電源が落ちるトラブルの修理事例
- 症状:Windows起動中に電源が落ち、再起動するたびに稼働時間が短くなる(例:30秒→10秒→5秒)。
- 原因:一見きれいに見えても、CPUファンの内部(回転軸)にホコリが巻き付いて回転が停止し、熱暴走を起こしていた。
- 診断:最小構成(マザーボード、CPU、メモリ、ファン、電源)で通電し、ファンの動作を目視および異音(チッチッチッという音など)で確認。
- 解決策:分解せずとも、エアダスターの風圧でファンの隙間から内部のホコリを吹き飛ばし、回転を復活させる。
- 注意点:掃除しても改善しない場合はファンやセンサーの故障のため部品交換が必要。電源が落ちるまでの時間が一定の場合は、メモリ等の別部品やWindowsエラーを疑う。
こんにちは、秋葉原でパソコン修理を行っているオレンジセキュアサービスです。
このページでは、「Windows起動中に電源が落ちてしまい、再起動するたびに、その稼働時間がだんだん短くなる」というトラブルの修復事例をレポートします。
実はこのトラブル、パソコンの内部を開けても「ホコリが見当たらず、きれいに見える」ことが多いため、原因の特定が非常に難しいケースです。
なぜホコリがないのに熱暴走していたのか? プロの現場で実際にどのような診断を行い、どうやって解決したのか、その全容を公開します。
更新理由:2026年01月27日
修理内容はそのままで、注意点などを追記&手順書ではなく、実績ということが明確になる表現をAIで編集(ドキュメンタリー化)しました。
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Author : 齋藤 実
こんにちは!秋葉原で対面のパソコン修理を行っております。この記事は、実際の修理内容をもとにした「修理日誌」としての事例紹介です。「これなら自分で切り分けできそうか」、それとも「修理に出したほうが良さそうか」。その判断材料として、この実録が役立ったなら幸いです。
ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。情報セキュリティマネジメント試験(国家試験)合格。
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修理事例:電源が落ちるまでの時間が「だんだん短くなる」怪奇現象
今回持ち込まれたパソコンは、「Windowsの起動中に電源が落ちてしまう」という症状でした。
実は、単に電源が落ちるといっても、その落ち方には大きな特徴がありました。再起動を繰り返すたびに、稼働できる時間がどんどん短くなっていたのです。
▼ 実際の症状の経過
- 1回目:デスクトップ画面まで進む(約30秒で電源断)
- 2回目:Windowsの読み込み画面で落ちる(約10秒で電源断)
- 3回目:修復画面が出ようとして落ちる(約5秒で電源断)
- 4回目:メーカーロゴすら出ずに落ちる(1秒未満で電源断)
まるでカウントダウンのように時間が短くなるこの現象。
これは「熱暴走(CPUが高熱になり安全装置が働いて強制終了すること)」特有の動きです。
起動直後はまだ冷えているので30秒もちますが、熱がこもったままだと次は10秒、その次は5秒……と、耐えられる時間が短くなっていくのです。
プロの診断:一見きれいに見える「CPUファン」の罠
*画像はすべて当社のPCです。お客様の画面を撮影することは一切ありません。
熱暴走が疑われたため、パソコンの裏蓋を開けて内部を確認しました。
しかし、パッと見ただけではホコリがたまっているようには見えません。お客様も「掃除が必要だとは思わなかった」とおっしゃるほど、内部はきれいな状態でした。
▼ 隠れていた本当の原因
ここで私たちは、パソコンの最小構成(必要な部品だけをつないだ状態)で通電し、耳をすませて確認を行いました。
すると、「チッチッチッ」という極めて小さな異音が聞こえます。よく見ると、CPUファンが回ろうとしてピクピクしているものの、回転していません。
原因は、「ファンの回転軸(内部)に巻き付いた見えないホコリ」でした。表面はきれいでも、軸の隙間にホコリが入り込み、回転をロックしていたのです。
解決策:エアダスターによる内部清掃
原因が特定できたため、修理作業に入ります。
ファンを分解するのはリスクが高いため、今回は隙間から強力なエアー(風)を送り込む方法をとりました。ホームセンター等でも売っている「エアダスター」を使用し、軸の奥にあるホコリを吹き飛ばします。
【処置の結果】
詰まっていたホコリが排出され、CPUファンがスムーズに回転を開始しました。冷却機能が復活したことで、Windowsも安定して起動するようになり、無事に修理完了です。
もし掃除で直らなかったら?
今回は「掃除」で直りましたが、もしファンが故障していたり、マザーボード上のセンサーが壊れていたりする場合は、部品交換が必要です。
「エアダスターを吹いてもファンが回らない」「そもそも自分で分解するのは怖い」という場合は、無理をせず専門家にご相談ください。部品故障かどうかの診断も含めて、私たちがデータを守りながら修理いたします。