「ネットワークに接続できませんでした」をクラウド修復とセーフモードで簡単&スピード解決!
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はじめに、このページの重要ポイントです!
Windows11の起動時に「ネットワークに接続できませんでした」が表示され、再起動してもループしてしまう……。突然のことに「故障してしまったの?」「初期化しないと直らない?」と不安になっているかもしれません。
でも、大丈夫です。このトラブルは、いつものWi-Fi環境(ネット環境)につなぐだけで自動的に直る「クラウド修復」やセーフモードでの起動で解決できることがほとんどです。
この記事では、ITに苦手意識がある方でも約15分で元通りに復旧できるよう、画像付きで手順をレポートします。もちろん、保存してある写真やデータが消えることはありませんのでご安心ください!
原因
- Windows11のエラー(起動トラブル)を直すために自動的にクラウド修復がはじまりますが、ネットに未接続ですとクラウド修復ができないため、「ネットワークに接続できませんでした」が表示されます。
- 「デバイスのオンを維持すると、次の場所で解決策が再検索されます:」とありますが、ネット接続するまでは解決できないためループしてしまいます。
対処法
・・解決策1
いつも使っているWi-Fiや有線LANに接続してから電源オンしますと、クラウド修復が自動的に実行されます。
メッセージが「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」に変わりますとネット接続できています。
・・解決策2
クラウド修復が完了しても、Windows11が起動しない場合は、手動メンテナンスが必要です。まずはセーフモードでの起動をお試しください。
セーフモードでの起動手順
”現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした”画面で、キーボードの”Enter”を押してください。
トラブルシューティング → トラブルシューティング → スタートアップ設定 とクリックしてください。
再起動後に表示される画面で、キーボードの”4”または”F4”を押してください。
注意点
BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示されたときは、必ずご入力ください。
普段接続しているネット環境でも、「ネットワークに接続できませんでした」になる場合は、メンテナンス機能そのものにエラーが発生しております。
その他
ITに苦手意識のある方でも簡単にできる作業です。データが消える心配はありません。
対処法がメインテーマですが、よくあるご質問もレポートします。
クラウド修復とセーフモードでも解決できないときのために、AI診断用プロンプトのテンプレもレポートします。
・・ 目次 ・・
- Windows11「ネットワークに接続できませんでした」をクラウド修復とセーフモードで直す手順
- セーフモードで起動できないときの処方箋とAI診断のテンプレ
- FAQ「ネットワークに接続できませんでした」
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Author by 齋藤 実
こんにちは!秋葉原で対面のパソコン修理(2023年6月で15周年)をしておりまして、パソコンに苦手意識があっても安全にお試しいただけれるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったなら幸いです。
ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。情報セキュリティマネジメント試験(国家試験)合格。
オレンジセキュアサービス株式会社 | 千代田区神田佐久間河岸70 第二田中ビル4B号 | 営業時間:8時00~20時00(予約制)年中無休 | 出張・持込み・宅急便 | PC修理・ウイルス駆除・データ復旧 | 法人定期保守


Windows11「ネットワークに接続できませんでした」をクラウド修復とセーフモードで直す手順
作業の概要としましては、「ネットワークに接続できませんでした」をクリアして、クラウド修復とセーフモードでWindows11起動トラブルを直していきます。作業時間は15分です。
文章のボリュームが大きくなってしまう補足(注意点は除く)などを、FAQにまとめて書いてリンクする、というスタイルで、スッキリ感のある解説を目指しています。”Q-”からはじまるリンクがFAQになります。
Step1:キーボードのEnterを押してください。
「ネットワークに接続できませんでした」画面でキーボードのEnterを押してください。
Step2:PCの電源を切るボタンをクリックしてください。
その他の回復オプション画面で、PCの電源を切るボタンをクリックしてください。
Step3:接続可能なネット環境のある場所で電源オンしてください。
ご自宅といった、普段ネット接続しているいつもの場所でパソコンの電源をオンしてください。
Step4:自動修復を準備していますが表示されます。
少しだけお待ちください。
Step5:BitLocker回復キーをご入力ください。
BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示される場合は、必ず回復キーをご入力ください。
Q-BitLocker回復キーの詳細を教えてください。 BitLocker回復キーの見つけ方もレポートしております。
Step6:PCを診断中が表示されます。
少しだけお待ちください。
Step7:キーボードのEnterを押してください。
「ネットワークに接続できませんでした」から「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」に変わったことをご確認いただいてから、キーボードのEnterを押してください。
【重要】もしいつもの環境でも「ネットワークに接続できませんでした」になってしまう場合は……
- 念のため、ルーター(やWi-Fi親機)を再起動してください。デスクトップパソコンは、有線LANケーブルの抜き差しも行ってください。
- Wi-Fiを手動で設定できるスキルをお持ちでしたら、”迅速なマシンの回復(キーボードのEnterを押した次の画面にあります)”を実行してください。迅速なマシンの回復もクラウド修復です。こちらはWi-Fi設定を手動で入力できます。Q-迅速なマシンの回復はクラウド修復ですか?
それでも「ネットワークに接続できませんでした」が続いてしまう場合は、メンテナンス機能にもエラーが発生していることが考えられます。回復ドライブを使ったメンテナンスが確実でして 黒い画面がループするWindows11起動トラブルの修復方法 こちらの記事をご確認ください。
Step8:トラブルシューティングをクリックしてください。
その他の回復オプション画面で、トラブルシューティングをクリックしてください。
ちなみに、その他の回復オプション画面にあります、迅速なマシンの回復もクラウド修復です。強力なネーミングですので、試した方が良さそうですが……。
「ネットワークに接続できませんでした」から「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」に変わった場合は、自動的にクラウド修復が完了しておりますので、迅速なマシンの回復を繰り返し実行する必要はありません。
Step9:トラブルシューティングをクリックしてください。
オプションの選択画面で、トラブルシューティングをクリックしてください。
Step10:詳細オプションをクリックしてください。
トラブルシューティング画面で、詳細オプションをクリックしてください。
Step11:スタートアップ設定をクリックしてください。
詳細オプション画面で、スタートアップ設定をクリックしてください。
Step12:再起動をクリックしてください。
スタートアップ設定画面で、再起動をクリックしてください。
もし再起動後に、BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示された場合のみ、必ずBitLocker回復キーをご入力ください。
Step13:キーボードの数字の4又はF4ボタンを押してください。
再起動しましたら、キーボードの数字の4又はF4ボタンを押してください。セーフモードがスタートします。


処方箋とAI診断のテンプレでスピード解決(セーフモードで起動できない)
Windowsのよくある起動トラブルでしたら、ITに苦手意識のある方でも、Gemini(AI診断)に相談しながら無事解決できるでしょう!
ただ問題点もあります。AIの回答は絶対ではないため、ファストチェックが必要です。またプロンプト(質問文)が雑になりますと、意図しない回答になることもあります。
私のほうで、処方箋を書きますのでファストチェックが不要です。また正しいプロンプトのテンプレもレポートします。
テンプレの概要と注意点について
「ネットワークに接続できませんでした」になる直前にいつもとは違う何かがありましたでしょうか?たとえば、アプリをインストールしたり、Windowsアップデートを行ったなど。
該当する項目のプロンプトのテンプレをGeminiにコピペしてご活用ください。
Geminiには”詳細オプション”画面にあります、コマンドプロンプト、更新プログラムのアンインストール、システムの復元の使い方をレクチャーしてもらいます。
もしGeminiのほうから追加作業としまして、初期化の提案があったときは、初期化作業を行わずにパソコン修理をご検討ください。
ある日突然または、電源が落ちたケース
このテンプレの対象
- 「ネットワークに接続できませんでした」になる直前の使用時に、エラーなどの異常は一切なく、いつも通りの使い方でした。突然であり、きっかけなしというケース
- 停電などの理由でパソコン使用時に電源が落ちてしまい、その後から「ネットワークに接続できませんでした」になったケース
プロンプトのテンプレ
コマンドプロンプトのchkdskの実行手順を教えてください。
- 状況:Windows11が起動できません。PCの電源オンしますと、「自動修復を準備しています」が表示され、しばらく待ちますと「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」画面になります。
- 試したこと:迅速なマシンの回復、セーフモード(起動しない)。
- その他:詳細オプションの画面を開いていて、コマンドプロンプトのボタンが見えています。
よろしくお願いします(^^)
補足
このchkdskは、プログラムやデータといったファイルを管理するための仕組みのエラーを直すコマンドです。
プログラムは歯車でして、インストールorアップデートをしない限り書き換わりません。そのため、電源断や偶発的な理由でエラーが起きる可能性はとても低いです。
ファイルは、いつでも書き換わっています。そのため、ファイルシステムが書き換わっている最中に電源が落ちたり、偶発的なトラブルで、ファイルシステムにエラーが発生してしまった可能性が高いです。
更新してシャットダウンを行ったケース
このテンプレの対象
- 「ネットワークに接続できませんでした」になる直前の使用時に、電源メニューの”更新してシャットダウン”をクリックして終了したケース
プロンプトのテンプレ
更新プログラムのアンインストールとコマンドプロンプトのsfcの実行手順を教えてください。
- 状況:Windows11が起動できません。PCの電源オンしますと、「自動修復を準備しています」が表示され、しばらく待ちますと「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」画面になります。
- 試したこと:迅速なマシンの回復、セーフモード(起動しない)。
- その他:詳細オプションの画面を開いていて、更新プログラムのアンインストールとコマンドプロンプトのボタンが見えています。
よろしくお願いします(^^)
補足
電源メニューの”更新してシャットダウン”をクリックしますと、Windowsアップデートを行ってからシャットダウンします。つまり、Windowsのプログラムのエラーが原因と判断できます。
更新プログラムのアンインストールは、Windowsアップデートでインストールした更新プログラムをアンインストールするという、プラマイゼロにする作業です。この作業でほぼ直るかと思います。
sfc(システムファイルチェッカー)は、エラーの起きているプログラムがあれば修正するというコマンドです。プログラムのエラーの解決で定番なコマンドになります。
アプリのインストールやバージョンアップを行ったケース
このテンプレの対象
- 「ネットワークに接続できませんでした」になる直前の使用時に、アプリのインストールやバージョンアップを行ったケース
プロンプトのテンプレ
システムの復元とコマンドプロンプトのsfcの実行手順を教えてください。
- 状況:Windows11が起動できません。PCの電源オンしますと、「自動修復を準備しています」が表示され、しばらく待ちますと「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」画面になります。
- 試したこと:迅速なマシンの回復、セーフモード(起動しない)。
- その他:詳細オプションの画面を開いていて、システムの復元とコマンドプロンプトのボタンが見えています。
よろしくお願いします(^^)
注意点
復元ポイントというバックアップが複数ある場合は、どの日付の復元ポイントを選択するべきか、追加のプロンプトを入力してください。以下は例です。
復元ポイントの画面に、○月○日、○月○日、○月○日、3つの復元ポイントがありました。どれを選んだら良いでしょうか?
補足
システムの復元は、復元ポイントというバックアップ時の状態にプログラムだけを戻します。*データはそのままです。
アプリをインストールした後でWindows起動トラブルが発生した場合は、マストな作業になります。
sfc(システムファイルチェッカー)は、エラーの起きているプログラムがあれば修正するというコマンドです。プログラムのエラーの解決で定番なコマンドになります。
Windows11起動トラブルが改善しないときは
これらの作業でWindows11起動トラブルが改善しないときは、難易度が高めのトラブルと切り分けができるかと思います。
データが重要でしたらパソコン修理をご提案いたします。
もし修復ができないなら新パソコンを買い替えるなどの理由で、もう少し粘って修復を試したいというときは、 Windows11自動修復ループをGemini(AI)活用でスピード解決!プロンプトのテンプレあり をご確認ください。
Geminiの回答を実際に見てみますと、IT関係に苦手意識がある方やWindowsに精通されていない方が、ネット検索でここまでの答えにたどり着くことは、ほぼ不可能かと思います。そんなレベルの作業が簡単にできます。


FAQ「ネットワークに接続できませんでした」
クラウド修復とはどんな機能ですか?
クラウド修復は、Windows11から搭載されました。Windows11にエラーが発生しますと、クラウドのWindowsアップデートから解決策をダウンロードして自動的に直してくれます。
ちなみに、クラウド修復は自動的に行われますが、迅速なマシンの回復というメニューから手動で実行することもできます。
「ネットワークに接続できませんでした」エラーが発生するのはなぜですか?
Windows11に深刻なエラーが発生しますと、自動的にクラウド修復を行ってそのエラーを直してくれます。そのクラウドに接続できないときに「ネットワークに接続できませんでした」が表示されます。
Windows11の深刻なエラーが根本の問題になりまして、クラウド修復(ネット接続していただく)でしたり、セーフモードで、そのエラーを直す必要があります。
ちなみに、ここまで動作できる場合は、パソコン部品の故障の心配はありません。
30分待っても「ネットワークに接続できませんでした」がループします。
はい、ネット接続ができておりませんと「ネットワークに接続できませんでした」がループします。
ちなみに「デバイスのオンを維持すると、次の場所で解決策が再検索されます:」とあり、30分のタイマーがカウントダウンしています。ゼロになりますと、自動的にクラウド修復がはじまりますので、ネット接続していないとループします。
迅速なマシンの回復はクラウド修復ですか?
はい、迅速なマシンの回復は手動で実行するクラウド修復です。
ルーターやWi-Fi親機の電源を抜き差ししても「ネットワークに接続できませんでした」になってしまうときは、自動的にはじまるクラウド修復ができておりません。
もし「ネットワークに接続できませんでした」が改善できない場合は、迅速なマシンの回復のほうでクラウド修復を行ってください。迅速なマシンの回復は、手動でWi-Fi設定を入力できます。
ちなみに、クラウド修復が実行されますと、「ネットワークに接続できませんでした」から「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」に変わります。
「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」に変わりましたら、繰り返し、迅速なマシンの回復を行う必要はありません。
BitLocker回復キーの詳細を教えてください。
BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示される場合は、必ず回復キーをご入力ください。回復キーを入力しないとメンテナンスができないため、Windows起動トラブルが解決できません。
*BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示されない場合は不要です。BitLockerはWindows標準の暗号化機能です。オンになっていると回復キーを求めてきます。
ちなみに、Windows11は購入後の初回起動時にメールアドレスとパスワードの登録をしないと次の画面に進まない、という強制になっているのですが、この登録でBitLockerが自動でオンになり、MicrosoftアカウントへBitLocker回復キーが保存される仕組みになっております。
そのような流れで、BitLockerをご自身でオンにした記憶がないという場合でも、初回起動時に自動でオンになっております。この場合は、MicrosoftアカウントからBitLocker回復キーを入手してください。
もしご自身でオンにされた場合は、紙やUSBなどにもBitLocker回復キーを保存できます。保存された場所から入手してください。
回復キーが登録されているMicrosoftアカウントはクラウドのサービスです。そのため、ブラウザからアクセスできます。PC限定ではなく、スマホやタブレットのブラウザからでもアクセスできます。
ちなみに、Microsoftアカウントは、初回起動時に登録したメールアドレスとパスワードでサインインします。
BitLocker回復キーの入手方法の詳細は、BitLocker回復キーを確認する方法スマホ版 でご確認ください。図解入りで手順をレポートしております。
BitLocker回復キーの探し方がわかったものの、なかなかBitLocker回復キーが見つからないという場合は、BitLocker回復キーが見つからないときに確認したいポイントと事例 でご確認ください。
セーフモードでWindows起動トラブルが解決することがありますか?
はい、セーフモードで起動するだけで解決できてしまうような、テクニックいらずで簡単に直せるようなケースも実際にあります。
ちなみに、クラウド修復とセーフモードは、パソコンに苦手意識があっても、簡単・安心・確実な作業です。
クラウド修復は解決策がない場合に余計な修正をしませんので悪化させる心配はありません。またセーフモードはWindowsの最小構成で起動しますので、こちらも悪化させる心配はありません。
Windows11ブラックスクリーンのループをセーフモードで修復した事例研究
こちらの記事は”現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした”を、実際に、セーフモードの起動で直した事例です。
この記事のように、セーフモードで起動するだけでもWindowsのエラーが直るケースもあります。
症状としましては深刻なエラーだったとしましても、パパっと直せる簡単なトラブルは意外と多かったりします。
Windows11起動トラブルを予防することはできますか?
完璧に予防することはできないのですが、エラーを起こす要因なら減らすことができまして、トラブルに遭遇しない確率を高めることができます。
具体的には、Windows高速スタートアップとスリープをコントロールすることです。両方ともWindowsのエラーを蓄積してしまう可能性があります。
再起動することでリセットできますから、1週間に1度くらい再起動してください。
専門の修理業者に依頼する目安は?
IT関係に苦手意識のある方でしたら、セーフモードで起動できない場合にパソコン修理をご検討ください。

