BIOSとは

BIOSは、パソコン部品を制御するためのプログラムです。
たとえば、法人ユーザーでしたら、BIOSでUSBをオフに制御されていることもあります。オフにしますとUSBを認識しなくなるため、データをUSBにコピーできなくなります(漏洩防止ができます)。
2025年6月のWindowsアップデート後に、回復ドライブからでも起動できなくなってしまったパソコンは、このBIOSの更新プログラムにエラーがありました。
ちなみに、BIOSはマザーボードというメインの基板にインストールされています。あくまでも部品を制御するためのプログラムですから、BIOSにエラーがあれば、パソコン部品は正常に動作できません。初期化もできなくなります。
解決方法は、最新の(エラーのない)BIOSをインストールすることです。1週間も経たずに、最新のBIOSがパソコンメーカーさんから配信されました。
BIOSの直し方について
BIOSの更新プログラムは、Windows上でインストールすることもできます。たとえば、パソコンメーカーのWEBサイトから最新バージョンをダウンロードしてきてインストールできます。
ただ今回のようにWindowsが起動しない状態になりますと、そのような方法でインストールすることができません。
この場合は、正常に動作するパソコンで、メーカーサイトから最新のBIOSをダウンロードしてきて、USBメモリにコピーします。そのUSBメモリを故障したパソコンで起動してインストールします。
ちなみに、BIOSリセットがマザーボードのボタン操作や放電でできる製品もあり例外もありますが、基本的にBIOSのバージョンを元に戻す方法が提供されていません。*元の状態にリセットして直すような方法はありません。
今回のようなBIOSの更新プログラムにエラーがある場合は、最新のBIOSをインストールして直します。
今回のトラブルから考えること
通常、BIOSの更新プログラムは、Windows上(Windowsが起動した状態)でインストールする形でアップされています。
そして今回は、BIOSの更新プログラムにエラーがあったため、起動しない状態からでもインストールできるBIOSがアップされました。
*表現を変えますと、提供する側のミスだったため、通常は提供されていないBIOSがアップされました。
もしBIOSの更新プログラムが配信されているWindowsアップデートで強制終了してしまいますと、今回のようなトラブルが起きてしまう可能性もあります。
今回は起動しない状態からでもインストールできるBIOSがアップされておりますが、通常はアップされておりません。つまり、簡単に直すことができません。
Windowsアップデートがなかなか終わらないときはすぐに強制終了せずに30分はお待ちください。
BitLockerの回復キーが求められたときは
具体的な原因がSecure Bootのエラーということで、最新BIOSのインストール後にBitLockerの回復キーが求めらるケースもあります。
*BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示されない場合はこの作業が不要です。
ちなみに、BitLockerとはWindows11・Windows10なら無料で使える暗号化機能です。そしてBitLocker回復キーとは、暗号化を解除するための48桁の数字だけ(ローマ字はありません)の並びになります。
あえてオンにしている場合は紙やUSBなどにもBitLocker回復キーを保存できますが、BitLockerをオンにした覚えがないのになぜ?という場合は、MicrosoftアカウントにBitLocker回復キーがあります。実は、モダンスタンバイを搭載したパソコンで、かつMicrosoftアカウントでサインインしている(サインインしたことがある)場合は、自動的にBitLockerがオンになり、MicrosoftアカウントにBitLocker回復キーが登録されるという仕組みになっています。
BitLocker回復キーの入手方法は、BitLocker回復キーを確認する方法スマホ版 でご確認ください。
BitLocker回復キーの探し方がわかったものの、なかなかBitLocker回復キーが見つからないという場合は、BitLocker回復キーが見つからないときに確認したいポイントと事例 でご確認ください。