オレンジセキュアサービス株式会社

「以前のビルドに戻す」が失敗する時の対処法

問題が発生したため、以前のビルドに戻すことができません

Windows10「以前のビルドに戻す」とは?<

Windows10 は毎月アップデートされ進化していますが、1年に数回、大きく進化するバージョンアップもあります。この改訂は番号で管理され、たとえば Windows10 Version 1709 (OS build 16299)、Version 1803 (OS build 17134)なんて名称があります。

そして、このアップデートで「プリンタが使えなくなってしまった」などの不具合が出たときのために、過去のバージョンに戻す方法が提供されています。たとえば、Version 1803 へアップして不具合が起きても、「以前のビルドに戻す」からトラブルのなかった Version 1709 に戻すことができます。ちなみに、Windows7 や 8 から Windows10 へアップして元に戻すときもこの「以前のビルドに戻す」を使います。

このトラブルは「以前のビルドに戻す」を行ったときに、この画像のような「問題が発生したため、以前のビルドに戻すことができません。代わりに、現在のビルドを初期状態に戻してみてください(トラブルシューティング > この PC を初期状態に戻す)。」エラーになるというものです。初期化するとパソコンは使えるようになりますが、購入時の箱から出した状態になり、インストールしたソフトウェアや Wi-Fi などの設定がなくなります。

このトラブルを解決する方法として、他の Windows10 パソコンで作成した「回復ドライブ」の「以前のビルドに戻す」を試してみます。これは「以前のビルドに戻す」機能にトラブルが起きて失敗していることもあるためです。回復ドライブは正常ですから、作業はきちんと完了します。

それでは Windows10「以前のビルドに戻す」が失敗する時の対処法を注意点も含めてレポートします。

  1. それでは回復ドライブを作りましょう
  2. 「回復ドライブ」の「以前のビルドに戻す」の使い方
  3. もし過去バージョンに戻っている場合は
  4. 万が一、復旧できないときは…
作者の齋藤実の顔写真

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私は、パソコン修理を中心としたITサポートを秋葉原のオレンジセキュアサービス(2023年6月で15周年を迎えることができました)で行っております。この記事がトラブル解決に役立ったなら幸いです!

ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。

それでは回復ドライブを作りましょう

回復ドライブは USB メモリで作成します。トラブルが起きているパソコンで作成することはできないため、たとえば職場内や家族のパソコンで作成し、トラブルの起きているパソコンで使います。

注意点については、回復ドライブに使う USB メモリ内のデータが消去されるということです。保存してあるデータは事前にバックアップしてください。またうっかり違うメディアに作成してしまうことも考えられます。回復ドライブを作る際は、パソコンから USB 機器を外してください。

回復ドライブの作り方

キーボードの「Windows」ボタンと「 x(エックス)」ボタンを同時に押します。するとメニューが表示されるので「設定(N)」をクリックします。

キーボードの「Windows」ボタンと「 x(エックス)」ボタンを同時に押したメニューの画像

「 Windows の設定」画面が表示されたら、検索ボックスに「回復ドライブの作成」と入力します。すぐ下に表示された回復ドライブの作成アイコンをクリックします。

「Windows の設定」画面
この後で「ユーザーアカウント制御」画面が表示されたら「はい」をクリックします。

「回復ドライブ」の「以前のビルドに戻す」の使い方

回復ドライブは、USB メモリで作成します。そのため、回復ドライブを利用するときは、USB メモリからパソコンを起動します。そしてお使いのパソコンによって USB からの起動方法が変わります。こちらはマニュアルやネットなどで予め調べてください。うまくいかないときはお使いのパソコンメーカーさんに確認してください。

「以前のビルドに戻す」を実行する手順です

回復ドライブから起動すると「キーボード レイアウトの選択」画面が表示されます。まずは「 Microsoft IME 」をクリックします。ちなみに日本語の入力が必要なケースでは「その他のキーボード レイアウトを表示」をクリックし、「日本語」をクリックします。今回は不要ですので「 Microsoft IME 」をクリックします。

回復ドライブのキーボード レイアウトの選択

「オプションの選択」画面が表示されたら「トラブルシューティング」をクリックします。ちなみに、その上にある「続行」ボタンに「終了して Windows 10 に進みます」とあれば良いのですが、ここが Windows7 や Windows8.1 になっている場合は過去バージョンに戻っています。この下の「もし過去バージョンに戻っている場合は」に進んでください。

「オプションの選択」画面

「トラブルシューティング」画面が表示されたら「詳細オプション」をクリックします。

「トラブルシューティング」画面

「詳細オプション」画面が表示されたら「その他の修復オプションを表示」をクリックします。

「詳細オプション」画面

「以前のビルドに戻す」が表示されますのでクリックします。

「その他の修復オプションを表示」画面

「以前のビルドに戻す」画面が表示されたら「以前のビルドに戻す」ボタンをクリックします。

「以前のビルドに戻す」画面

もし過去バージョンに戻っている場合は

Windows7 又は Windows8.1 の場合は、もうすでに過去バージョンに戻っているケースもあります。

「オプションの選択」画面で「終了して Windows7 に進みます」または「Windows8.1 に進みます」とある場合は、過去バージョンに戻っています。つまり、過去バージョンのほうで何かしらのトラブルが起きています。

この場合は過去バージョンの修復方法でトラブルを直します。直し方については、Windows7Windows8.1 、こちらのリンクから確認してください。