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A disk read error occurred で起動しない時の対処法

A disk read error occurred

「 A disk read error occurred 」とは?

パソコンの電源を投入すると、Windows プログラムが読み込まれ「 Windows10 のクルクル」や「 Windows を開始します」画面になり、デスクトップが表示されます。そしてこの「 A disk read error occurred 」エラーは、Windows プログラムが読み込まれるその前に起きるトラブルです。プログラムが読み込まれる前ですので、Windows プログラム関係のトラブルではありません。

具体的には「 disk read error 」と書いてある通り、Windows のインストールされているディスクを読みに行けない状態です。ちなみに、パソコンによっては USB メモリなどの周辺機器を接続していると、Windows ではなく周辺機器にアクセスしようとしてこのエラーになることもあります。まずはパソコン本体にモニター、マウス、キーボードのみが接続されていることをご確認ください。

それでも改善しない場合は、メッセージの通り「ディスクを読みに行けない」トラブルが起きていると判断して間違いないでしょう。解決方法としましては、Windows トラブルをメンテナンスする回復ドライブを作成して Windows を読みに行けるように直していきます。

ここでは Windows10、8 を中心に Windows7 の作業手順も網羅していきます。Windows XP は こちら でご確認ください。

それでは以下の構成で「 A disk read error occurred 」でパソコンが起動しないときの対処法をレポートします。

  1. A disk read error occurred とは? その対処法も
  2. セーフモードは起動しません…
  3. 回復ドライブの作り方と注意点
  4. A disk read error occurred の修復手順
  5. 万が一、復旧できないときは…
作者の齋藤実の顔写真

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IT トラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。

こんにちは、パソコンが苦手な人でも安全で簡単にできるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったならとても幸いです! ぜひご活用いただければと思います。

10周年の節目になりましてホームページを新デザインに移行中です。古いデザインのページもありまして大変申し訳ありません。東京、秋葉原のパソコン修理 オレンジセキュアサービス株式会社です。Ver.7.1

A disk read error occurred とは? その対処法も

パソコンの電源を入れると「 1. パソコン本体」が動作し、「 2. 起動するための設定」が読み込まれ、「 3. Windows 」が起動します。そして「 A disk read error occurred 」は、この 2 と 3 の間で起こります。これは Windows が起動する直前であり、プログラム関係のトラブルではありません。あくまでも Windows の保存されているディスクが読み込めないために発生します。つまり、Windows へアクセスできるように直してあげれば、このエラーが解消され無事パソコンが起動します。

ちなみに、パソコン本体に接続されているのが、モニター、マウス、キーボードのみで、このエラーが起きるとすれば「ファイルシステムが壊れている」ことが考えられます。ファイルシステムとはファイルを管理する仕組みです。フォルダを開くと瞬時に中のファイルやフォルダが表示されます。これはこのファイルシステムという本で例えるなら目次のような、また在庫管理でいえば台帳のような仕組みがあるからです。このファイルシステムに不具合があれば、どのようなファイルがあるのか読み込めずエラーになります。

解決方法のイメージ画像

A disk read error occurred の処方箋としては、回復ドライブからの「スタートアップ修復」です。回復ドライブは Windows トラブルを解決するためのメンテナンスツールです。正常に動作する Windows パソコンで作成することができ、作成した回復ドライブをエラーの起きているパソコンで使ってトラブルを直していくというものです。

なお、回復ドライブの「スタートアップ修復」ですが、Microsoft 社の情報によると、ファイル システム メタデータの破損、システムおよびドライバ ファイルの不足または破損、その他、重要な部分をチェックし修復してくれます。Windows トラブルの万能薬と言えるでしょう。

Windows10、8 は、回復ドライブの「スタートアップ修復」しか使えませんが、Windows7 は回復ドライブでもシステム修復ディスクでもどちらも使えます。そのため、ここではすべての OS で使える回復ドライブの「スタートアップ修復」でご案内します。システム修復ディスクを使うときの手順はリンクを貼り付けておきますのでそちらのページでご確認ください。

セーフモードは起動しません…

よくあるご質問なのですが、この「 A disk read error occurred 」が起きたパソコンはセーフモードでも起動不可です。セーフモードとは Windows のメンテナンスモードみたいなもので、必要最低限のシステムだけで起動するというものです。そもそも、Windows にアクセスできない症状が「 A disk read error occurred 」です。セーフモードでもアクセスできないため起動できません。

またパソコンの起動に 3 回失敗すると、Windows10、8、7 とも自動修復やコンピュータの修復といったメンテナンスモードで起動しますが、こちらも Windows にアクセスできず起動しません。あくまでもこのトラブルでメンテナンスできるのは回復ドライブのみです。

こちらはたまに聞きますが、パソコンを数センチ落下させてしまった…などほんのちょっとの衝撃だけでこのエラーになるケースもあります。経験上、このケースはハードディスクが故障している可能性が高いです。部品故障の場合は回復ドライブなどのメンテナンスソフトでは直せません。部品交換の修理が必要になります。

回復ドライブの作り方と注意点

回復ドライブは USB メモリで作成します。トラブルが起きているパソコンで作成することはできないため、たとえば職場内や家族のパソコンで作成し、トラブルの起きているパソコンで使います。

注意点については、回復ドライブに使う USB メモリ内のデータが消去されるということです。保存してあるデータは事前にバックアップしてください。またうっかり違うメディアに作成してしまうことも考えられます。回復ドライブを作る際は、パソコンから USB 機器を外してください。

ここでは Windows10 を例にしています。他のバージョンは、Windows8 回復ドライブの作り方Windows7 システム修復ディスクの作り方 でご確認ください。手順を細かくレポートしています。

回復ドライブの作り方

キーボードの「Windows」ボタンと「 x(エックス)」ボタンを同時に押します。するとメニューが表示されるので「設定(N)」をクリックします。

キーボードの「Windows」ボタンと「 x(エックス)」ボタンを同時に押したメニューの画像

「 Windows の設定」画面が表示されたら、検索ボックスに「回復ドライブの作成」と入力します。すぐ下に表示された回復ドライブの作成アイコンをクリックします。

「Windows の設定」画面
この後で「ユーザーアカウント制御」画面が表示されたら「はい」をクリックします。

A disk read error occurred の修復手順

回復ドライブは USB メモリで作成します。そのため、回復ドライブを利用するときは USB メモリからパソコンを起動します。USB メモリからの起動方法はパソコンごとに異なり、購入時のマニュアルなどから調べられます。うまくいかないときはお使いのパソコンメーカーさんに電話で確認すると詳しく教えてくれます。

回復ドライブとノートパソコン
回復ドライブ(USB メモリ)からの起動方法はマニュアルやネットなどで調べられます。

ちなみに、回復ドライブから起動してこの「詳細オプション」画面まで進みましたら「スタートアップ修復」をクリックします。これで「 A disk read error occurred 」エラーの修復作業がスタートします。

「詳細オプション」画面

作業は 30 分程度かかります。長い場合は 1 時間かかるときもあります。今しばらくお待ちください。作業が完了したら無事復活できたかご確認ください。ほとんどの起動トラブルが、この「スタートアップ修復」で直ります。