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「ドライブ F: を使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」の原因と対処法

「フォーマットする必要があります」の原因について

なぜ「フォーマットしますか? 」と聞かれるのでしょうか?!

ドライブを使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?

外付けハードディスク、USB メモリ、SD カードといったメディアを開いたときに「ドライブ F: を使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」(以下「フォーマットする必要があります」で統一)とエラーが表示され、他のパソコンに接続してもこのエラーが表示されます。どのような不具合が起きているのでしょうか?

ひと言でまとめれば、フォーマットが不明な状態になっています。ちなみに、このフォーマットの意味はデータの記録方法です。Windows の記録方法は NTFS、exFAT、FAT32 があり、Mac では HFS+、Linux では Ext3 などがあります。もちろん、それぞれの記録方法は異なります。もし不明であればどのようにそのメディアへアクセスすれば良いのか不明になります。そしてそのメディアを使えるように、フォーマットしますか? と聞いてきます。

なお、フォーマットをすればデータの記録方法が再設定され、そのメディアを再び使うことができます。しかし、保存されていたデータは消去されてしまいます。このようにフォーマットによって元通りの状態に復活するわけではありません。データが重要な場合は必ず「キャンセル」をクリックしてください。ここは要注意です。

ちなみに Windows10、8、7、Vista は「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」というメッセージを表示しますが、Windows XP は「ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?」というメッセージです。多少の文言は違いますが、トラブルの内容や注意点は同じです。

それでは以下の構成で「フォーマットする必要があります」エラーの原因と注意点、対処法をレポートします。

  1. フォーマットが不明な状態とは?
  2. フォーマットする必要がありますの原因と注意点
  3. 復旧を試すときの注意点
  4. フォーマットする必要がありますの復旧手順
  5. 万が一、復旧できないときは…

フォーマットが不明な状態とは?

外付けハードディスクやデジタルカメラ( SD カード・ CF )、USB メモリの中には、データだけではなく、そのメディアのフォーマット方法なども記録されています。そしてこの記録がわからなければどのフォーマットなのか不明になるため、フォーマットする必要がありますエラーになります。

NTFSNTFS フォーマットの場合は「NTFS」の宣言から始まります。テキストなどのファイルで保存されているのではなく、このように直接書き込まれています。

ちなみにですが、メディアは保管庫のようなもので、フォーマットは保管庫内の棚や仕切りといったところです。保管庫内のレイアウトを変更するように、NTFS フォーマットや exFAT フォーマットなどに変更できます。上の画像は「NTFS」で下の画像は「EXFAT」の宣言から始まりますが、パソコンはこの宣言を読み込んでフォーマットを識別しています。

exFATWindows は NTFS、exFAT などがあり、Mac では HFS+、Linux では Ext3 などがあります。

そしてこの宣言が壊れていたりアクセスできない場合、どのようなフォーマットなのか識別できず「フォーマットする必要があります」エラーが発生します。この画像のようにあえて「EXFAT」の部分だけを「00(ゼロ)」に書き換えただけで、フォーマットする必要がありますエラーになります。

exFATを消すこの宣言を壊すと「フォーマットする必要があります」エラーになります。
フォーマットする必要がありますちなみに Windows10、8、7、Vista マシンに接続すると「フォーマットする必要があります」になります。
フォーマットする必要がありますWindows XP に接続した場合は「フォーマットされていません」という表示になります。

フォーマットする必要がありますの原因と注意点

フォーマットの宣言はテキストなどのファイルではなく、上の画像のように直接書き込まれています。そしてユーザーが間違えて削除したり、壊すことはできません。またあえてソフトウェアをインストールしない限り、この宣言を見ることすらもできません。つまりユーザーから見ればコントロール不可能なわけです。それではなぜフォーマットする必要がありますエラーが起きてしまうのでしょうか?

1. パソコンの誤作動

プログラムのインストールに失敗し、再起動したらすんなりインストールできたというようなケースもあります。このように再起動だけで順調になるようなパソコン側の一時的な誤作動により、この宣言を書き換えてしまうことがあります。もちろん、一時的な誤作動のため、故障パーツもなく、再現もできません。またフォーマットを行えば、そのメディアが使えるようになります(ただしデータは消えてしまいます)。

2. ディスク容量いっぱいにデータを保存している

外付けハードディスクやデジタルカメラ( SD カード・ CF )、USB メモリに限らず、パソコンでもトラブルの起こる要因として「ディスクの容量いっぱいまでデータを保存する」があります。目安としては、データ容量が 80% を超えるとトラブルが起きる可能性が出てきます。なお、USB 機器を取り外す際は「安全な取り外し」機能を使ってください。書き込み中にひっこ抜いてしまうと情報が中途半端になりアウトです。

3. インターフェースの不具合

メディアとパソコンの接点のトラブルです。たとえば外付けハードディスクの場合、分解するとハードディスクと USB 変換する基盤があります。そしてこの USB 変換する基盤が故障し、処理能力が不安定になることもあります。パソコン買替時のデータ引越し用に、ハードディスクを USB 変換する部品が家電量販店で販売されていますので、こちらでパソコンに接続します。またパソコン側の差込口や Windows がメディアを正常に認識しないというケースもあります。他のパソコンに接続して解決することもあります。

4. セクタ不良などの故障

ハードディスクやメモリの故障の影響で、この宣言を読み込めなくなれば「フォーマットされていません」エラーが発生します。なお、ハードディスクの場合は検査方法がありますので以下に続きます。ただ USB メモリについては目視で確認するしかありません。たとえば、パソコンへ接続した際に USB メモリに内蔵されている LED がピカピカと点滅しますが、この点滅速度を確認します。異常に遅い点滅をする場合はかなり弱っており、完全に故障するのは時間の問題です。

まとめをイメージする画像

ほとんどの「フォーマットする必要があります」エラーは勝手に起きてしまうものです。防ぎようのないトラブルのため、データをこまめにバックアップされることが大切かと思います。いつ起きても不思議ではないため、無事復旧できたときはすぐにバックアップしておきたいですね。

復旧を試すときの注意点

ハードディスクに故障がある場合は、修復を試すことでさらに状態が悪くなってしまうこともあります。そこで状態を悪化させないためにも、復旧を試すときはハードディスクの検査を先に行います。

ちなみに、ハードディスクの検査は SMART 情報を確認します。SMART とは Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology の省略で自己診断機能です。トラブルがあれば記録されますので、トラブルがないことをこの記録で確認します。なお、この画像のように「正常」と出ていればトラブルがない状態です。また「異常」、「注意」と表示される場合は故障と判断してください。詳細は 不良セクタとは? その注意点も も読んでください。なお、USBメモリや SDカードはこのような健康状態の記録がされないため、LED など目視で状態を確認することになります。

smart情報ハードディスクのみ検査できます。

また、このコラムで紹介している方法はパソコン初心者でも安全に作業できるものです。具体的には「 chkdsk 」コマンドを使い復旧を試します。ただこのコマンドで必ず解決できるわけではありません。もし解決できない場合に、うかつに Testdisk などのメンテナンスソフトを使うと、直すつもりでむしろ潰してしまう可能性がありここは注意点です(上級者向けでして知識があれば問題ありません)。

なお、「 chkdsk 」コマンドを使って悪化させることはないのですが、なかなか作業が終わらないので強制終了をかけてしまうと、修正中のファイルが壊れた状態で保存されるなど悪化させてしまう恐れもあります。1時間程度かかる時もありますので焦らず慎重に作業してください。

フォーマットする必要がありますの復旧手順

フォーマットする必要がありますエラーは、Windows PowerShell 又はコマンドプロンプトの「 chkdsk 」コマンドを使い復旧を試します。通常は 10 行程度のメッセージが表示され、すんなりと完了します。状況が悪い場合は、メッセージが数 10 行以上に渡り表示されます。

1. 事前準備

マイコンピュータから復旧を試みるドライブレターを確認してください(たとえばF:ドライブなど)。ここでの作業では復旧するドライブをたとえで「 F: 」としています。

2. Windows PowerShell を呼び出す

Windows10 と Windows8.1 はキーボードの「Windows」ボタンと「 x(エックス)」ボタンを同時に押します。するとメニューが表示されますので「 Windows PowerShell (管理者)(A)」をクリックします。

「Windows」ボタンと「 x(エックス)」ボタンを同時に押した画面Windows10 と Windows8.1 です。

Windows7 は Windows のスタートボタンをクリックし、「プログラムとファイルの検索」に「 cmd 」と入力します。「プログラム(1)」にある「 cmd 」をクリックします。

「プログラムとファイルの検索」に「 cmd 」と入力した画面Windows7 です。

3. 復旧を試す

Windows PowerShell (又は cmd.exe)画面が表示されたら、「 chkdsk f: /f 」と入力し、キーボードの「 Enter 」キーを押します。なお、ここでの作業では復旧対象のドライブをたとえで「 F: 」としています。

Windows PowerShellとcmd.exeの入力例Windows PowerShell 画面と cmd.exe 画面の入力例です。

Windows10 と Windows8.1 は「PS C:\WINDOWS\…」が表示されたら、Windows7 は「C:\Users\…」が表示されたら作業が完了です。「EXIT」と入力し、キーボードの「 Enter 」キーを押します。通常は、10 行程度のメッセージが表示され、ほぼ復活できているはずです。ただし、深刻な状況の場合は、メッセージが数 10 行以上に渡り表示され、復旧できない可能性もあります(コマンドでは直すことのできないボロボロの状態だったということがわかります)。

Windows PowerShell 画面の例この画像は Windows PowerShell の標準的なメッセージ例でして、これ以上たくさんのメッセージが表示される場合はボロボロの状態です。
cmd.exe 画面の例この画像は cmd.exe の標準的なメッセージ例です。

しばらく待ってから、フォーマットする必要がありますエラーの起きたデバイスを開いて確認してみてください。念のため、お早めのバックアップをおすすめします。