この記事の要約:0xc00000e9ループの修復
- 症状:起動時にエラーコード「0xc00000e9」が表示され、再起動しても同じ画面に戻る無限ループ状態。回復ドライブからの起動も失敗する。
- 原因:Windowsシステムの破損ではなく、パソコン部品(ハードウェア)の一時的な誤作動。内部の「帯電」が主な要因。
- 診断:USBメモリ(回復ドライブ)からも起動できないことから、HDD故障やWindows破損ではなく、マザーボード等の制御トラブルと特定。
- 解決策:「放電」処置を行うことで、誤作動している電子回路をリセットし、正常起動させる。
- 注意点:放電でも改善しない場合は、BIOS設定(Secure Boot)の不整合や、HDD/SSDの物理故障の可能性があります。データが重要な場合は無理な通電を避け、専門家への相談を推奨します。
「再起動しても、また同じ青い画面に戻ってしまう…」
Windowsの起動時にエラーコード:0xc00000e9(予期しないI/Oエラー)が表示され、無限ループに陥るトラブルのご相談でした。
一般的にこのエラーは、HDDやSSDといった「データを保存している部品」の故障が疑われる深刻な症状です。「もう初期化するしかないのか」「データは諦めるしかないのか」と不安になられる方が多いトラブルの一つです。
しかし、当社の診断の結果、部品は壊れていませんでした。
原因は、パソコン内部に溜まった「電気のノイズ(帯電)」による一時的な誤作動だったのです。
このページでは、実際に当社が行った「故障かどうかの切り分け手順」と、劇的に解決した「放電処置」について、修理事例として詳しくレポートします。
更新理由:2026年01月26日
修理内容はそのままで、注意点などを追記&手順書ではなく、実績ということが明確になる表現をAIで編集(ドキュメンタリー化)しました。
** 目次 **
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Author : 齋藤 実
こんにちは!秋葉原で対面のパソコン修理を行っております。この記事は、実際の修理内容をもとにした「修理日誌」としての事例紹介です。「これなら自分で切り分けできそうか」、それとも「修理に出したほうが良さそうか」。その判断材料として、この実録が役立ったなら幸いです。
ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。情報セキュリティマネジメント試験(国家試験)合格。
オレンジセキュアサービス株式会社 | 千代田区神田佐久間河岸70 第二田中ビル4B号 | 営業時間:8時00~20時00(予約制)年中無休 | 出張・持込み・宅急便 | PC修理・ウイルス駆除・データ復旧 | 法人定期保守


【診断】回復ドライブすら起動しない…これは「パソコン部品」のエラーです
分解するその前に!まずはここをチェック
いきなりパソコンを開ける前に、以下の2点を確認してください。これだけで直るケースもあります。
- 周辺機器をすべて外す: USBメモリ、外付けHDD、プリンター、マウスなどをすべて取り外し、パソコン単体の状態で起動できるか試してください。(これらが干渉してエラーが出ることがあります)
- 無理な再起動は1回だけ: 何度再起動しても同じエラーが出る場合、HDD/SSDが故障している可能性があります。何度も電源オンオフを繰り返すと、データが完全に取り出せなくなる恐れがあります。深追いは禁物です。
今回のご依頼で最も重要だったのは「データの保護」です。お客様は「予期しないI/Oエラー」という表示を見て、HDD(ハードディスク)が壊れたのではないかと非常に心配されていました。
プロの切り分けポイント:USBメモリから起動できるか?
原因が「Windows(ソフト)」にあるのか、「パソコン本体(機械)」にあるのかを判断するため、私たちはまずメンテナンス用の「回復ドライブ(USBメモリ)」を使って起動を試みました。
結果は、同じ「0xc00000e9」エラーでした。
これは非常に重要なヒントです。もしWindowsシステムが壊れているだけなら、USBメモリからは正常に起動できるはずだからです。
「正常なUSBメモリでも起動しない」という事実から、原因はソフトではなく、パソコン内部の部品が誤作動している(ハードウェアトラブル)と断定しました。
【処置】「放電」で部品の誤作動をリセットしました
部品のエラーといっても、必ずしも「故障(交換が必要)」とは限りません。今回は、パソコン内部に不要な電気が溜まり、一時的に動作がおかしくなっている「帯電」の可能性が高いと判断しました。
そこで、「放電(ほうでん)」という処置を行いました。
実際の作業手順
- データの安全確保: 何よりもデータを守るため、まずパソコンからHDD(データが入っている部品)を取り外しました。
- 電気の遮断: ACアダプターを抜き、内蔵バッテリーのコネクタも外しました(上の写真の作業です)。
- 完全放電: この状態で数分間放置し、内部に残っている電気を完全に空っぽにしました。
放電処置の後、HDDを戻す前に、もう一度「回復ドライブ(USBメモリ)」だけで起動テストを行いました。
すると、先ほどまでのエラー嘘のように消え、正常にメンテナンス画面が表示されました!
やはり、部品が壊れていたのではなく、電気が溜まって誤作動していただけだったのです。
最後にHDDを元に戻して電源を入れると、無事にいつものWindows画面が戻ってきました。もちろん、お客様の大切なデータもそのまま無事でした。