オレンジセキュアサービス株式会社

パソコンがフリーズした時に強制終了したら壊れる?

パソコンがフリーズしたら放置がベスト?

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パソコンがフリーズしてしまい、いつまで経っても動かない……そこで電源ボタンを長押ししての強制終了したほうが良いのか?それとも放置してフリーズが改善するのを待つべきなのか?という、今回はよくあるご質問にお答えします!

ちなみに、私がいつもご提案しているのが「3時間(最大6時間)ルール」です。最低でも3時間、最大でも6時間待ってフリーズしたままでしたら強制終了するというものです。

実はフリーズを起こす理由が相反するものでして、強制終了するべき原因と放置して待つべき原因と両方あります。そのため、ここを間違えてしまいますと、強制終了したことでトラブルになってしまったり、1日放置して症状が悪化してしまうなどの意図しない結果になることもあります。

そこで3時間(最大6時間)ルールでしたらそのようなリスクがないため、パソコンが苦手という方でも安心してお試しいただけます。

それではパソコンがフリーズする原因と強制終了or放置のどちらがベストなのかを注意点も含めてレポートします。

*この記事は「パソコンが苦手な方でも安心してできるメンテナンス」を目指しています。秋葉原で対面のパソコン修理をしておりまして、お客様よりお伺いする話から、これは試していただきたいこと、これはやらないほうがよいことなどをまとめた超入門編のトラブルシューティングを書きました。

  1. パソコンがフリーズする原因は?
  2. 3時間(最大6時間)ルールとは?
  3. パソコンを強制終了すると壊れる?
  4. 万が一、お困りの時は…
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作者の齋藤実の顔写真

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私は、パソコン修理を中心としたITサポートを秋葉原のオレンジセキュアサービス(2023年6月で15周年を迎えることができました)で行っております。この記事がトラブル解決に役立ったなら幸いです!

ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。

パソコンがフリーズする原因は?

パソコンがフリーズして強制終了しているイメージ写真

パソコンがフリーズするという同じ現象でもその原因は3つのケースがあります。原因によって強制終了したほうが良い、放置したほうが良いと違いまして、ここはご注意ください。

  • Windows Update
  • 部品故障
  • 一時的なもの

Windows Update

Windows Update が未適用ですと、通知もなく強制的に Windows Update がはじまることがあります。通知がなくバックグラウンドで作業がはじまるため、パソコンの挙動が遅くなり、場合によってはフリーズと言えるくらい無反応時間が長くなります。

ちなみに Windows Update が未適用になってしまう理由としまして、Windows Update に失敗していて更新が溜まっているケースがあります。また電源を入れっぱなしでしたりスリープが基本などでシャットダウンしていないケースや使用頻度が少ないケースは Windows Update を行うタイミングがないため、必然的に更新が溜まってしまいます。

お客様よりお伺いする症状としましては、たとえば、今日はパソコンのレスポンスが遅いなと思いながらもネットを見ていたらマウスポインター(マウスカーソル)が矢印からクルクルマークに変わり、どこをクリックしても無反応になってしまったケース、エクセルなどのデータを開こうとしてクリックしたらクルクルマークに変わり無反応になってしまったケース、ウイルス対策ソフトやiTunesといったアプリが更新をはじめたら無反応になってしまったケースなどがあり、どれも表向きは今クリックしたそのアプリのトラブルかな?と Windows Update に気が付いていないケースがほとんどです。

それと、パソコン使用中に突然画面が真っ暗になったというケースもあります。このような電源は入っているものの画面が表示されずに何もできない状態というのもほぼほぼ Windows Update がバックグラウンドではじまったのが原因で無反応時間が長くなっています。

パソコンを修理する段階では、dismコマンドやシステムの復元の履歴、Windows.BTといった Windows Update で使われるフォルダのタイムスタンプなどから Windows Update が原因のフリーズですと調査できますが、いまナウでフリーズしているパソコンの場合は操作ができないため何が理由でフリーズしているのか?の調査ができません。

そのような理由から、うかつな強制終了はキケンです。もし Windows Update が原因でしたら強制終了することによってWindowsが壊れてしまいます。結果として悪化させてしまうことになります。

部品故障

金曜まで普通に使えていて月曜に出社したら電源が入らないみたいな突然の故障もあるのですが、今日は機嫌が良い・悪いを繰り返すような、なんか調子が悪いみたいなサインと言いましょうか、前兆のあるケースもあります。もし最近パソコンの調子が悪く、買い替えを検討していたみたいな前兆があった場合は高い確率で部品故障です。

ちなみに、パソコンの調子が悪いと感じるのは誤作動(正常に動作していない)するためです。誤作動している状態を放置しますとソフトウェアは正常に動作できないため、その結果としてWindowsが壊れてしまう可能性もあります。部品故障とWindowsエラーのダブルパンチになってしまうこともあり、うかつな放置はキケンです。

一時的なもの

長年パソコンを使っていますと、シャットダウンしてもなかなか電源が落ちずに強制終了したみたいな経験をすることがあります。強制終了してもその後は何事もなかったかのように普通に使えます。

そのような突発的と言いましょうか、その1回だけのトラブルみたいな一時的なものというケースもあります。この場合は強制終了したり放置する影響はありませんが、たびたびフリーズする場合は部品故障の前兆かもしれませんのでしばらく様子見が必要です。

3時間(最大6時間)ルールとは?

パソコンがフリーズしたときは最低でも3時間、最大で6時間は放置して、それでもフリーズしたままでしたら電源ボタンを長押しして強制終了する、というのが3時間ルールです。

Windows Update が原因でフリーズしている場合はうかつな強制終了は厳禁ですし、部品故障が原因の場合はうかつな放置は厳禁です。フリーズしている最中ですとその原因を調査することができないため、時間を基準に判断しています。これで、待っていれば何でもなかったことが強制終了してしまったことでトラブルになってしまったり、1日放置して症状が悪化してしまうなどの、意図しない結果になってしまうことはありません。

ちなみに3時間ルールの根拠ですが、古いパソコンは除きますが最近のパソコンでしたら Windows Update に3時間もかかりません。その倍の6時間も待って終わらないなら、かなりの異常です。待っていれば解決するようなレベルの話ではなく、修理やメンテナンスが必要なレベルのエラーが起きていた(意図しない結果ではなく、既に重症なトラブルが起きていた)と切り分けできます。

パソコンを強制終了すると壊れる?

お客様より「パソコンを強制終了したらパソコンが故障した」というお話をお伺いする機会がたびたびあります。しかしながら、トラブルの履歴を追いかけますと、部品故障でフリーズして強制終了するしかなかったみたいな、強制終了で部品が故障したのではなく既に壊れていたというケースしか見ることがありません。よくよく考えますと、強制終了するしかない状況が異常ですよね。

ただパソコン使用中に停電したり、ペットが電源ケーブルにぶつかって抜けたなど、突然の電源断で部品が壊れているケースを見ることもあります。それとファイルシステムという情報を管理する仕組みにエラーが起きて、部品は正常なもののWindowsは初期化が必要になるケースもあります。

もちろん、それらを再現しようとしても実際に壊れることはありません。強制終了で壊れる確率は限りなくゼロに近いかと思いますが、強制終了する、しないを天秤にかけるなら、しないほうがベストです。

3時間ルールであっても何回も試して強制終了すると意図せず悪化してしまう可能性もあります。1回だけ試して解決できないなら、修理やメンテナンスが必要なレベルのエラーが起きていた(意図しない結果ではなく、既に重症なトラブルが起きていた)と判断して強制終了を繰り返さないようご注意ください。