そのようなメンテナンス機能であるセーフモードで起動しないということは Windows の心臓と言いましょうか、Windows システムの根本にトラブルが起きています。これがこのトラブルの原因です。対処法としては、Windows システムの修復になります。パーテーションの修復、起動ファイルの修復は関係ありません。
ちなみに Windows システムの根本を修復する方法として、Windows10、8 は「自動修復」があり、Windows7 、Vista は「コンピュータの修復」、Windows XP は Windows CD-ROM からの修復があります。もしセーフモードで起動しないときはこれらメンテナンスツールを使って Windows の起動トラブルを直していきます。
パソコンの電源を入れると、「 1. パソコン本体(部品)」が動作し、「 2. 起動するためのファイル」が読み込まれ、「 3. Windows 」が起動します。そしてセーフモードでパソコンが起動しない時の原因としては「 3. Windows 」のトラブルです。1 と 2 は基本的に関係ありません。また Windows トラブルの要因としては、「レジストリ」、「 Windows のプログラム全般( Microsoft 社製ドライバも含め)」、「ウイルスや追加でインストールしたドライバ」」があげられます。また不良セクタといったハードディスクの故障で Windows が壊れる場合もあります。
1.レジストリ
Windows のデータベースです。各種設定もそうですし、インストールしたプログラムの情報なども登録されます。このように利用度合いと言いましょうか、守備範囲が広いため、確率的には Windows トラブル=レジストリのトラブルです。なお、例えば「ちょっとした便利ソフト」であっても、インストール時にレジストリに登録されます。悪影響を及ぼすとは考えられないようなソフトでも、万が一、インストールに失敗すればレジストリを壊してしまう可能性もあります。またレジストリは Windows アップデートなどプログラムの更新でも新しい情報が追加されたり変更されます。
2.Windows のプログラム全般( Microsoft 社製ドライバも含め)
起動不全になるような Windows のファイルを削除したり変更することはできません(起動中に)。そして Windows のプログラムが壊れるとすれば、Windows アップデートの失敗しかありません。ただし、もし異常終了のメッセージが表示された後で起動不全になったケースでは Windows プログラムのトラブルも考えられます。ちなみにセーフモードでも起動する重要なプログラムは停止すらできません。
3.ウイルスや追加でインストールしたドライバ
ウイルスはウイルス対策ソフトよりも早く起動しないと駆除されてしまいます。そこで重要な Windows プログラムがウイルスを使うようにレジストリに登録されます。そしてもしウイルスに起動不全を起こしてしまうバグがあれば、Windows プログラムがウイルスを呼び出した段階で起動不全を起こします。過去にはそういう事故もありました。またウイルス対策ソフトの更新で起動不全を起こしてしまう事故も過去にはありました。このようなドライバの更新で不具合があれば、そのドライバが呼び出された段階で起動不全を起こします。
レジストリや Windows プログラムはアップデート時に「システムの復元」というバックアップが保存されます。つまりシステムの復元で過去のポイントに戻せばトラブル前の状態に戻ります。しかし、復元ポイントは変更を加えた部分的なバックアップだったりします。すべてが過去に戻るのではありません。そして部分的に古いものと新しいものが混在すれば不整合を起こす可能性もあります。むしろ状態が悪くなる時があるため、ここは要注意です。そして修復を試すときは自動修復、スタートアップ修復から行います。まずは Windows の自己修復機能を試します。それでもダメならシステムの復元を行ってください。 Windows バージョンごとの修復方法は以下でご説明します。