データ復旧方法、工程について

1 件でも多くのデータを救出するために

さまざまな種類のハードディスクがあり、モデルによっては少しの劣化で誤作動してしまうものや、激しく劣化するまで使えるものなど、個々に特徴やクセがあります。また故障といっても、劣化が部分的に起きているケースもあれば、連続で起きている、点在しているなどいろいろなケースがあり、すべて同じではありません。そして 1 件でも多くのデータを救出するためには、職人技といえるくらいのきめ細やかな作業が必要です。パッケージ化された製品や全自動マシンを使いこなすだけでは作業に限界があります。当社ではエンジニアが状況を判断し、たとえば劣化の部分を越えた位置からスタートさせるなど、シビアにコントロールできる手足のような道具、設備を自社で構築しています。

診断作業について

S.M.A.R.T 情報でハードディスク故障を検査します

ハードディスクが故障している場合は、通電だけで悪化させてしまう恐れもあります。そこで何時間もかけて動作検査するのではなく、S.M.A.R.T 情報を取得し、故障状況を瞬時に把握しています。そして故障状況をしっかり把握してからデータ復旧作業に入ります。なお、使用中に劣化などのトラブルが発生すると S.M.A.R.T 情報に記録されます。使用中の記録のため改めて動作検査しなくても状況を把握できます。

故障がない場合は 起動修復 を行います。また受付から納品までの流れや納入品の管理方法については お持込みのご案内宅急便のご案内 をご確認ください。

作業マシンについて

Windows、 Mac、 Linux、 RAID、カメラ、その他

RAID Server も復旧する関係で複数台のハードディスクを接続できる、ワークステーション系のマシンを使っています。ビデオカメラや USB メモリも同じマシンで作業します。LAN には接続していません。

データ復旧の段取り作業について

きめ細かい作業でクローンディスクを作成します

ハードディスクが故障している場合は通電だけで悪化させてしまう恐れもあり、さらに負荷をかけてしまったらアウトです。必要最小限の負荷に抑えるため、クローンディスクを作成し、そのクローンディスクからデータ復旧作業を行います。

しかしながら、このクローンディスクの作成も簡単ではありません。負荷をかけ過ぎると、停止したり、急激に劣化します。エンジニアが状況を判断し、たとえば劣化の部分を越えた位置からスタートさせたり、場合によっては逆方向に進めるなど、シビアにコントロールしながらクローンディスクを作成します。

データ復旧作業について

1 件でも多くのデータを救出します

きめ細かい作業でクローンディスクが完成しても、まだまだ完全ではありません。故障の影響による設定値の消失やファイルシステムの不具合などで多くのデータがまだまだ埋もれています。

そこで各種修復、復元ツールを使い、ハードディスク故障の影響による被害状況を把握したり、設定値などを修正し修復します。また回復コマンドなども使い、修正し修復します。あの手この手できるすべての作業を行い、元の状態に修復、復元していきます。さらに 1 件でも多くのデータを救出するため、ファイルシステム上から迷子になってしまったデータを専用ソフトを使って復活させます。

データ復旧実績について

データ復旧実績ブログで公開しています。秋葉原オフィスにお持込みいただき、掲載の許可をいただいた実績をトラブル発生時の状況や原因といった事例を踏まえてご紹介しています。詳しくは データ復旧実績ブログ でご確認ください。